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リットマン® 聴診器 シルク調仕上げシリーズの使用感とは?

聴診器は、看護師にとって日々の業務に欠かせない重要な医療機器であり、バイタルサイン測定から緊急時対応まで、様々な場面で活用されます。長く使い続けるものだからこそ、使いやすさやデザインにもこだわりたいものです。

本座談会では、異なる医療現場で活躍する4名の看護師の皆さんに、「リットマン® 聴診器 シルク調仕上げシリーズ」を実際にご使用いただき、日常業務での使用感についてうかがいました。


(2025年5月27日採録)

座談会メンバー

  • イッチーさん

    イッチーさん

    フリーランスナース
    訪問看護師

  • 篠﨑 優子さん

    篠﨑 優子さん

    古河総合病院
    救急外来看護師

  • ゆっこさん

    ゆっこさん

    都内二次救急病院
    看護師

  • 井町 恭子さん

    井町 恭子さん

    株式会社Cheer Hand
    訪問看護師

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日常業務に欠かせない聴診器

――最初に自己紹介と、日常業務で聴診器を使用される場面について教えてください。

ゆっこさん

ゆっこさん

新卒では、脳神経外科に配属されました。直近の1年間はクリーンルーム(無菌室)に勤務していました。今年2月からは東京都内の二次救急病院で働いています。聴診器は朝のバイタルサイン測定での胸部・腹部の聴診、呼吸器・消化器疾患の患者さんの観察時、状態変化時に使用します。急変時には必ず持参します。

イッチーさん

イッチーさん

看護師になり今年で8年目になります。新卒でHCUに入職して約4年間経験を積み、その後、訪問看護と診療所、クリニック、有料老人ホームの複合施設に移りました。より幅広い活動を求めてフリーランスになり、2年ほど経ちます。聴診器の使用場面は、バイタルサイン測定などです。

井町さん

井町さん

看護師経験31年目です。約15年、臨床経験した後、医療関連企業のカスタマーサポート部門で3年間勤務しました。その後臨床に戻り、現在は訪問看護ステーションを立ち上げて3期目に入りました。企業勤務と産休・育休期間以外は、臨床看護師として働いています。聴診器の使用場面は、訪問時の毎回のバイタルサイン測定などです。

篠﨑さん

篠﨑さん

看護師歴は約28年です。現在の病院では19年目で、これまでに人工透析や外科、循環器内科を経験しました。看護師として悩んでいた時期に「ナースまつり」と出会い、横の繋がりの大切さを実感しました。多くの看護師の活動を知り、昨年は宮古島で応援ナースを経験しました。現在は新たな気持ちで救急外来に勤務しています。聴診器は、バイタルサイン測定と救急搬送時の全身アセスメント時に使用します。透析患者さんのシャント音の確認時にも使用します。

シルク調仕上げで変わった日常業務

――「リットマン® 聴診器 シルク調仕上げシリーズ(以下、シルク調仕上げ)」を実際に使ってみて、いかがでしたか?

イッチーさん

イッチーさん

もともとリットマン® クラシックIII™ ステソスコープを使っていましたが、聴診性能の差は感じませんでした。最も違いを感じたのは軽さで、首からかけたときの負担が軽減されました。実際には重量は変わらないということで驚きました。
バッグに収納するときのまとまり方も変わりました。私は結構無造作に入れてしまうので、従来品は2つ折りが限界でした。シルク調仕上げはコンパクトにまとまってスペースをとりません。最近は院内ではポケットに入れて移動することが多いと思いますが、ポケットでの収まりも良いので、持ち運びの面でとても使いやすいです。

井町さん

井町さん

私は訪問看護師なので、聴診器を含めたバイタルセットをポーチに入れて持ち歩くのですが、従来品はポーチの中で絡まりがちでした。シルク調仕上げは小さくまとまるので、ポーチも小さいサイズに変更できました。摩擦が少ないので取り出すときに血圧計など他の物品に引っかかることもなく、聴診器だけをスムーズに取り出せるようになりました。

篠﨑さん

篠﨑さん

従来品はポケットから取り出すとき、ボールペンなどがくっついてきやすいですが、シルク調仕上げはスムーズに聴診器だけを取り出すことができます。首にかけているときに何かに引っかかって引っ張られることも減り、使いやすさが向上しました。救急看護師なので医師と一緒に動くことが多いのですが、医師からも質感について好評の声をいただいています。

ゆっこさん

ゆっこさん

緊急時に髪がほつれたときにも絡まないので、痛い思いをすることが少なくなりました。また、ポケットの中で他の物とくっつかないのも良かったです。これまでは開いたままのメモ帳を聴診器と一緒にポケットに入れると、聴診器を取り出したときに紙がくっついてはがれてしまうことがありました。シルク調仕上げは引っかかりが少ないため、聴診器とメモ帳を一緒のポケットに入れても問題なくなり、日常的なストレスが軽減されました。特に救急では急いでいることが多いので、こうした細かい改善が助かります。

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スムーズな聴診動作を実現

――聴診の動作においては、いかがですか。

イッチーさん

イッチーさん

触り心地がサラサラでべたつかないので、バッグから取り出して耳にかけて聴診するまでの一連の動作がスムーズになりました。

井町さん

井町さん

いわゆる「ヨレ感」が軽減されました。チューブがやわらかいので、伸ばすとまっすぐになります。血圧測定時に、聴診器のチューブがねじれて煩わしい思いをすることがなくなりました。聴診器を取り出したらまず一生懸命にチューブを伸ばしていましたが、その必要がなくなりましたね。

篠﨑さん

篠﨑さん

首に聴診器をかけるとき、どちらか片方に偏っていても、肌に引っかからないので容易にバランスを整えることができます。それから、医師が挿管後の胸部音を聴取した後など、医師から聴診器を外す際に、従来品だと服に引っかかってストレスを感じることがありました。シルク調仕上げは引っかからないので、医師にも患者さんにもスムーズな対応ができるようになりました。

ゆっこさん

ゆっこさん

聴診器が何かに当たると雑音が入るのですが、チューブの摩擦による雑音を少なくするため、聴きたい音が聴きやすくなりました。患者さんに「音を聴いているから今は触らないでね」と伝える回数も少なくなりました。また、医師の手がふさがっているときに代わりに聴診器を当てることがありますが、お互い急いでいるときに名札やPHSの紐がチューブに引っかかるストレスも軽減されました。

感染対策の場面でも使いやすく

――感染対策や日々のお手入れの観点からはいかがですか。

ゆっこさん

ゆっこさん

クリーンルームでの勤務時、ビニールエプロンを着用した状態で聴診器を首にかけると、聴診器のチューブがエプロンにくっついて、首の後ろ部分が切れることがありました。そうすると、クリーンルームから退室してエプロンを着け直し、再度入室する必要があります。コロナ病棟でのフルPPE着用時も、ビニールがくっつくので取り外しに苦労し、急いでいるときには煩わしく感じていました。シルク調仕上げだと、エプロンにくっつかないので、あの頃にこれがあればと思います。また、感染対策でポケットに入れて持ち運ぶよう指導されていますが、従来品はポケットから少し飛び出ることもありました。シルク調仕上げは小さくまとまるのでポケットにきれいに収まるのも良いですね。

イッチーさん

イッチーさん

確かに防護服などを着込むと、引っかかりやすいものが増えますよね。コロナ対策を思い返してみると、私もビニールの防護服を着用し、フェイスシールドをつけた完全防護状態のとき、少しの拍子で聴診器がビニールに引っかかるという経験が何度もありました。シルク調仕上げは引っかかりにくいので、感染対策のシーンで使いやすいです。

井町さん

井町さん

訪問看護においても感染対策は重要ですが、シルク調仕上げはゴミやホコリ、髪の毛がつきにくく、汚れが拭き取りやすいので助かります。アルコール清拭をする際の摩擦も少ないので、清拭作業がスムーズになり、以前より頻繁に清拭するようになりました。

篠﨑さん

篠﨑さん

救急外来では血液や体液で汚染される機会が多いのですが、シルク調仕上げは表面がなめらかなので、清拭しやすくなったと感じています。

イッチーさん

イッチーさん

簡単に拭けると思ったら、掃除しようかなという気分になりますね。

ゆっこさん

ゆっこさん

何かのついでに拭こうかなと思います。ただ、消毒液を繰り返し使用するとサラサラの手触りが変わらないかな、と心配していました。消毒を続けることで、チューブが劣化してベトついてしまうのは困るので。でも、サラサラ感は変わらないと聞いて安心しました。

篠﨑さん

篠﨑さん

私もアルコール綿で拭くのは少し心配で、これまではアルコールフリーのもので拭いていました。でも、安心してアルコール清拭ができそうです。救急外来では迅速な清拭が必要なので、これは助かります。

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選べるカラーバリエーション

――シルク調仕上げシリーズのチューブは4色展開です。

井町さん

井町さん

くすみピンクは自社のコーポレートカラーと同じで、スタッフからも好評です。私がシルク調仕上げを首からかけた瞬間に、スタッフから「素敵ですね」と言ってもらえました。こういうデザインが選べると、仕事に対するモチベーションも上がります。

篠﨑さん

篠﨑さん

くすみピンクは魅力的ですね。白は循環器というイメージです。ブルーもあるんですね。実物を見ると、写真で見るより素敵で、より一層迷ってしまいます。

ゆっこさん

イッチーさん

紫っぽい青色は「ミッドナイトブルー」というらしいです。紫がかった色合いはどんな色のスクラブでも合わせやすかったです。どの色も落ち着いた色調なので、職場で使いやすいと思います。

イッチーさん

ゆっこさん

私がこれまで使っていたのは、リットマン® クラシックIII™ 聴診器のチューブが黒、チェストピースがレインボウ加工の製品でした。シルク調仕上げにも黒のチューブやレインボウ加工があったらいいなと思います。

看護師のモチベーションも上がる

――シルク調仕上げを使ってみて、よかったことを教えてください。

篠﨑さん

篠﨑さん

従来品は首に触れた際にかゆみが出ることがあります。シルク調仕上げはサラサラでかゆくならないので、快適に使用しています。

ゆっこさん

ゆっこさん

他のものとくっつかないことが最も良い点です。カートから急いで聴診器を取り出すときでも、他のものがくっついて散らばることがなく、片付ける手間も減りました。慌てているときでもスムーズに聴診動作に入れるのが助かります。

イッチーさん

イッチーさん

総合的に、持ち運びやすさが向上したと感じています。特に現在は特定の場所に置くのではなく、バッグに入れて持ち運ぶことが多いので、コンパクトになることでかさばらず、また他のものにくっつかないのも利点です。

井町さん

井町さん

感染対策を含めて、使いやすさが全般的に向上していることに感激しています。聴診器は看護において重要な道具のひとつなので、自分が気に入ったものを持てる満足感があります。このような質感や色合いにこだわった製品があることで、看護師のモチベーション向上にもつながると思います。私自身、30年以上看護師をやってきましたが、これだけ業務への気持ちが変わったのは驚きでした。

ゆっこさん

ゆっこさん

やはり毎日使うものですから、使いやすさだけでなく、愛着を持てるものであることも大切だと感じます。シルク調のサラサラした質感や、選べるカラーバリエーションによって、聴診器への愛着が増しました。こうした細かな改善の積み重ねが、日々の業務への取り組み方を前向きに変えてくれると実感しています。

座談会の写真

まとめ

聴診器の「音質」以外の要素に着目したシルク調仕上げ。座談会を通じて、チューブの質感変化によって看護師の日常業務における細かなストレスを軽減できる可能性が示唆されました。

シルク調仕上げの主な特徴と使用感

  • バッグのアイコン

    持ち運びの改善

    コンパクトに収納でき、ポケットへの収まりも良好。他の物品との絡まりが大幅に軽減され、バッグやポーチでの持ち運びがスムーズになりました。

  • 聴診器のアイコン

    聴診動作の向上

    チューブのやわらかさにより「ヨレ感」が軽減。引っかかりが少なく、聴診器の準備から聴診完了までの一連の動作が効率化されました。

  • セキュリティのアイコン

    感染対策への対応

    防護服やビニールエプロンへの引っかかりが軽減され、PPE着脱時のストレスが解消。ポケット収納時の安定性も向上し、感染対策の院内ルールに対応しやすくなりました。

  • ハートのアイコン

    心理的な満足感

    これまでにない淡い色、ニュアンスカラーがカラーバリエーションに加わりました。4色展開により個人の好みに応じた選択が可能となり、愛着やモチベーション向上にも寄与します。

  • キラキラのアイコン

    清拭・メンテナンス

    表面のなめらかさにより汚れが付着しにくく、アルコール清拭時の摩擦も軽減。日常的な清拭頻度の向上につながっています。