「今の仕事辞めたい」と考えたら転職することも一つの手段です。誰だっていい職場、いい条件で働きたいと思います。でもそのために何をしたらいいのか分からず困ったことはありませんか?今回は転職で後悔しないための3つのステップとそのポイントについてご紹介します。
1:転職理由を“見える化”する
まずはなぜ自分が転職したいのかを明確にすることが重要です。漠然と求人票を眺めても、だらだらと時間が過ぎるだけ。また、理由が明確でない場合、選び方を間違えて失敗してしまうことがあります。たとえば、今の給料に不満、休みが少ない、もっと有給休暇を使いたい、他の科を経験したい、スキルアップしたい、家事との両立が難しい、もっと家から近いところで働きたいなど、転職を考えたきっかけを考えてみてください。転職で優先したいこと、妥協できることを明確にします。
【優先順位をつける】
紙とペンを準備し、用紙の真ん中に線を引きます。今の職場の不満や働く上で避けたいことを右側に、働く上で譲れないことを左側に書きます。それぞれ譲れないこと、嫌なことに順番をつけていきます。そうすることで働く優先順位が「見える化」します。私の場合は4週8休以上、給与面、通勤時間は家から30分以内であることが譲れない条件として上がりました。
2:情報収集のコツ!
譲れない条件が整理できた後は、実際に求人票を見てみます。インターネットを利用して求人内容を見たりしますが、一部の病院では非公開のところがあるので、気になる病院がある場合は直接電話で問い合わせたりすることも◎。
病院が決まっていない場合は、ハローワークや派遣会社の検索を利用します。その活用方法ですが、詳細検索を活用して「譲れない条件3つ」を入力して候補を絞ります。20件ぐらいになるまで検索条件を絞ると見やすくなりますよ。
ある程度絞ったら求人を一つずつ確認します。ほかの求人票を比較して、それぞれの病院のいいところと良くないところをチェックし、気になる病院を3つぐらいに絞ります。
求人票を見ていくうちに「ここの病院は夜勤手当〇〇」「この病院は休みが多い」「私の職場、ボーナス△ヶ月って書いてあるけど…」など、職場によって違いがあるので、いろんな発見がありますよ。
3:気になる求人はホームページをチェック!
気になる病院を3つぐらいに絞り、最後はホームページをチェックします。診療科や院長、設備、理念などの掲載がある場合は細かな情報を見ていきます。
特に看護部のページは必須です。(施設の規模によってない場合もあります)看護部長からのメッセージや方針、目標など、看護部がどこに力を入れているのかが分かります。ぜひ参考にしましょう。
また、実際に働いている人の声が紹介されていると仕事をするイメージも湧きやすく、参考にしやすいです。なかでもワークライフバランスの取り組みをしているところは好感が持てます。仕事と生活の調整を取り自分らしくあることは働く上でもプラスの効果を発揮できます。このような取り組みをしている職場は職員の働き方に着目しているのかもしれません。
もちろん、気になる病院を実際に見にいくのもおすすめです。働く職員や雰囲気を知ることができ、何よりも直接質問できることが一番の大きなメリットです。
4:まとめ
失敗しない転職をするためには、自分が働く上で優先順位を明確にし、情報を得ることが必要です。「自分らしく働くためにポジティブに転職と向き合っている」という意識を持つと職選びが楽しくなりますよ。
~ライタープロフィール~
【松井英子】 ナースLab認定ライター
看護師になってからスノーボードにハマり、27歳からスポンサー契約する。10年近く期間限定の派遣看護師として多くの職場を経験し、医療や介護の場を経験する。ライフスタイルの変化から現在は群馬に移住し、地方病院で高齢者医療に携わる。 ストレスフルな環境だからこそワークライフバランスが大切であることを伝えたいと思い、仕事もプライベートも楽しむコツを発信。オンラインサロンのナースLab→にてイベントの企画や運営も行っている。