定時で帰りたい!病棟ナースの時間術

ナースライター 松井英子
ナースライター 松井英子
定時で帰りたい!病棟ナースの時間術

病棟では緊急の入院や患者さんの急変、ナースコールなど予期せぬことが起こります。「定時で仕事を終わらせたいけど全然終わらない…」。たまにだったら仕方ないけど、いつも終わらないなら時間の使い方がうまくないのかもしれません。


慢性的な残業は仕事へのモチベーションが下がります。しかし上手に時間が使えると、自分自身の心に余裕が出て仕事の質が上がります。忙しい病棟でも定時で帰るための時間術をお伝えします。


1.仕事が定時に終わらない原因は?

仕事が定時に終わらない原因は?

ナースコール対応や緊急入院、家族対応など、予定外の業務は毎日起こります。それに加え、他業務を頼まれることが重なり、仕事は溜まっていくばかりです。


看護業務は多重業務と言われています。看護師は受け持ちの患者さんを複数抱え、バイタルサインの測定やケアなどのルーテインの仕事があります。さらに緊急の検査出しや指示受けを行わなければならないこともありますよね。そこを一人で乗り越えようとした時にエラーを起こしたり、インシデントにつながってしまったりするケースがあります。そのためにチーム全体でフォローしていくことが大切です。


病棟業務はチームで行う仕事です。一人で全て抱えるには難しいこともあります。内容によっては自分自身が行う必要があることなのか、他の人に依頼してもいいのかを判断し、大変な時はリーダーに調整してもらうことも必要になります。


常に忙しくて慢性的な残業になる場合、業務改善や上司に人員の補充も検討してもらう必要があります。「忙しいのは仕方ない」と放置せず、原因を考えることが大切です。原因が明らかになることで対処できることがあります。残業が必要な業務やスタッフ不足などのSOSを伝えるツールとして、残業申請することは必要です。


2.定時に上がるための3つのメソッド

定時に上がるための3つのメソッド

あなたはいつも定時に上がることを意識して仕事していますか?自分自身の仕事の仕方に無駄がないかを振り返ってみましょう。


① やるべきことは箇条書きで

仕事を効率化させるにはみえる化することが大切です。そこでおすすめなのがタスクを箇条書きにすることです。一日の業務が一目でわかり、終了時にチェックしていくので、仕事の進捗状況や達成感にもつながります。また、書き出すことで業務の抜けにも気がつくことができます。


メモするタイミングは朝と昼のラウンド前に、これから行うケアや検査、介助などを箇条書きしましょう。患者さん、先生に依頼された仕事はメモに足しましょう。慣れないうちはとにかく何でも書き出してみることです。小さなことも書き出してみましょう。


書くことで忘れずにケアを行ったり、頭の中を整理することができたりします。この機会にぜひメモすることを習慣化しましょう。


② 優先順位を決めて確実に仕事を終わらせる

箇条書きにしたタスクに優先順位をつけて、一つずつケアを行なっていきます。今日中にすること、時間厳守なこと、明日でも可能なことなど仕分けします。


例えば、時間の決まっている検査の介助や食前の血糖測定は優先する必要があります。また、清拭や洗髪などの清潔ケア、買い物の付き添いなどは患者さんと相談して実施する時間を調整することが可能です。


また、自分自身が確実に行わないといけないことなのか、他のスタッフに頼んでもいいことなのかも判断しましょう。業務の時間内に自分自身ができない場合は、頼めるスタッフがいる場合は依頼することも仕事の一つです。


仕事の進み具合によっては翌日に伸ばすこともあるかもしれないと判断することもあります。翌日に仕事を残さないことが理想ではありますが、まずは優先度の高い業務から一つずつタスクを進めていきましょう。


③ 勤務時間内に仕事が終わるイメージができている

タスクをメモで書き出して、優先順位をつけたら一つずつ仕事を進めていきます。それでも仕事が終わらない・・・という人には何が足りないのでしょうか?


それは「自分自身や職場の人が定時で仕事が終わることをイメージできているか」ということ。今日のタスクを書き出し、優先順位を付けたらあとは実施のみですが、ただ単に実施するだけでは終わらないことがあります。


「仕事を終えるためにどう行動すればいいのか?」という視点から、「決まった時間をどのように活用すればいいのか?」をイメージします。


午前中はなんとなく仕事をすすめても、15時ごろになると「もうこんな時間!」となってしまうことがあります。残りの時間でどこまでできるのか、記録に要する時間はどのぐらいなのかを把握して、調整することが必要です。そのためにも終了するまでのシュミレーションを想像し、頭の中で完成形を創り出してみましょう。


お互いを支え合い、全員で定時上がりを目指す


病棟業務はチームプレーです。個々に頑張ることはとても大切なことですが、個人の力は限界があります。“全員で仕事に取り組む”という意識や考えは大切です。また、自分の限界を知っておくことも大切です。


すでに述べていますが、他スタッフに頼ることは必要なことです。仕事によってはフリー業務の人に依頼したり、リーダーに相談したりすることは悪いことではありません。自分を追い詰めると仕事の効率が下がることがあります。


また、急ぐことを優先して看護の質が下がってしまっては元も子もありません。あくまでもチームでの仕事です。依頼可能な仕事であるかを判断することも必要な仕事のスキルです。


「お互いさま」の精神で助け合いできると病棟は残業が減ると言われています。なぜなら、業務のシェアによって、病棟内でのチーム力が強化されます。日々の「何か手伝いますか?」という声かけから、キャパオーバーに早く気が付けたり、後輩ナースのSOSを拾って対応することもできます。


仕事を助けられると、次は自分も助けよう、と良い循環を生みます。また、病棟内でのコミュニケーションが向上し、結果、スタッフ間の関係も良くなります。「今日は用事があって、定時で帰りたいのですがいいですか?」なんてことも言いやすい職場になります。


定時に帰るためには自分自身だけでなく、チーム力が大切です。「何か手伝いますか?」「手伝ってくれてありがとう」の一言がいい循環を生むので、まずは自分から伝えていきましょう。


まとめ

病棟看護師は臨機応変力を求められます。状況によって柔軟に対応することが必要です。


・タスクをメモ書き

・優先順位を決める

・時間内で終わるように調整する


定時で帰るためには個々の仕事処理能力も必要です。しかし、チーム力も大切な要素です。お互いさまの精神で定時に終われるように協力しましょう。


~ライタープロフィール~

【松井英子】ナースLab認定ライター
看護師になってからスノーボードにハマり、27歳からスポンサー契約する。10年近く期間限定の派遣看護師として多くの職場を経験し、医療や介護の場を経験する。ライフスタイルの変化から現在は群馬に移住し、地方病院で高齢者医療に携わる。 ストレスフルな環境だからこそワークライフバランスが大切であることを伝えたいと思い、仕事もプライベートも楽しむコツを発信。オンラインサロンのナースLab→にてイベントの企画や運営も行っている。

https://eikomatsui.jimdofree.com/

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