「白衣のポケットがパンパン」「ポケットがごちゃごちゃ」など、1日の業務を終えると、その中身は必要のないものや、いつの間にか紛失しているお気に入りのボールペン…。そんな時こそ、気持ちを新たにNewアイテムを取り入れて仕事へのモチベーションを高めていきましょう。今回は、必須なものから、あると便利な多機能のものまで、筆者の経験も含めながらご紹介します。
目次
【定番編】
1.3色・4色ボールペン
まず欠かせないのがボールペンです。3色や4色のものは、タイムスケジュールやメモをとるときに、色を使い分けることができるので便利です。私は、時間指示は赤色、点滴指示は青色など、自分の中で色を決めていました。替え芯はロッカーなどに常備しておくと便利ですよ。
2.メモ帳
処置の手順や準備物品・薬などを、メモ帳にまとめておき、ポケットに入れておくことでいつでも確認できます。ポケット内に入れておくため丈夫なものがオススメ。私はルーズリーフのようにページの差し替えができるツイストノートを使用しています。ページを追加したいと思ったときにとても便利です。
3.ナースウォッチ
腕時計は手洗い時などに邪魔になるため、ナースウォッチを使用しています。点滴の滴下調整時にさっと取り出して滴下筒の横で見ることができるよう胸ポケットに常備。夜勤のときは、暗闇でも見える蓄光機能付きのものが便利です。ナースウォッチは他にも、リール式の落下防止、防水機能などがあります。また最近は電池交換不要のソーラー時計もあるようです。種類も豊富なので、自分に合った最適なものを選びたいですね。
4.医療用はさみ
はさみは、テープやガーゼを切るとき、薬のシートを切るときなどに必ず使います。医療用ハサミは、刃先にテープがくっつきにくく、刃先ガードがあるため、ルート類や患者さんの肌の近くで使用する時も安心して使えます。落下防止のため伸びるストラップ(バンジーストラップ)が付いている物を使用しています。
5.ペンライト
口腔内や瞳孔の観察には欠かせないアイテム。滑りにくく握りやすい素材のものだと、手袋をしている時にも使いやすいです。落下防止のためストラップ式のものもあります。片手で簡単に点灯できるノック式のものを使用しているのですが、たまにどこかに当たったのかポケットの中で光っていて、患者さんに指摘されることも。うっかり点灯を防げる回転式スイッチのものもあるみたいで気になっています。
6.電卓付きタイマー
電卓付きタイマーは長年愛用しています。タイマーは音とバイブレーションが選べるため、夜勤中などの音を鳴らしたくないときに便利です。他にも、点滴の滴下速度を自動計算してくれ機能や、時計機能がついているものもあります。最近は、バックライトやライト付きのものまであるので、夜勤時も大活躍してくれそうですよね。
【番外編】
1.落下防止に大活躍!バンジーストラップ、リール
コロナ禍で感染対策はより慎重になりますよね。時計、ペンライト、はさみ、メモ帳など、落として不潔にしたくないものに付けることで落下防止に役立ちます。また、よく使うテープは、はさみに付いているバンジーストラップに通しておくと、はさみと一緒にさっと取り出せて便利です。
2.ポケット内がスッキリ!多機能ペンケース
これを使用することでだいぶ時短になるため、忙しい看護師にはとても嬉しいアイテムです。仕切りがたくさんついていて整理できるので、ポケット内でボールペンやペンライト、印鑑などが底に溜まりバラバラになることがありません。MRI検査の付き添い時も、ガサゴソとポケットの中身を漁り、慌てて取り出さなくてよくなります。何より、ナース服を脱いだ後もさっと取り出してロッカーに置いておけるのでとても便利です。また、いつの間にか無数についてしまうナース服のペン染みも防いでくれます。ポケットに入らない場合は、ショルダーベルトやウエストベルトを付け、肩から下げたりウエストポーチとして使用したりするのもオススメです。
3.手指の乾燥対策に、ハンドクリーム
手洗いや消毒で荒れがちな手指を守るためにも、ポケットに入れておくといつでも保湿できて便利です。私は、保湿成分がたくさん入っていて、かつ、べたつかないものを使用しています。
5.新人の頃の強い味方!スケールやお役立ち看護カード
看護師1年目のときに活躍したもののひとつ。輸液スケールは滴下数を出す時に、頭で計算しなくても一目で分かるので、慣れるまではよく使用していました。また、意識レベル、褥瘡の分類、オピオイド鎮痛薬など、なかなか覚えにくい内容のものは、お役立ちカードをポケットに入れておき、記録するときなどに活用しました。
6.SpO2 モニター(パルスオキシメーター)
職場において、使用できる台数が限られているときは、自分用のSpO2モニターがあるとすぐに使えて便利です。コロナ禍において1台持っていると安心かもしれませんね。必ず使用後は消毒してポケットに入れるようにしています。
まとめ
この他にも、ポケットに忍ばせておくと便利なアイテムはたくさんあります。ナースグッズもどんどん進化してきているので、自分にとって役立つアイテムはないか一度調べてみると新たな発見があるかもしれません。便利なアイテム達を味方につけて、少しでも効率的に、気持ちよく仕事ができるとよいですね。
~ライタープロフィール~
【凛(Rin)】ナースLab認定ライター
看護師10年目。現在は、肢体不自由などの障害を抱える小児の看護や、健康相談業務に携わっている。がん看護、緩和ケア、施設看護、訪問看護などの経験あり。
保有資格は、看護師免許、保健師免許、養護教諭第Ⅰ種免許。
医療ライター歴2年目。情報が溢れている今だからこそ、看護師だからできるライティングを通して、1人でも多くの人に笑顔と安心を届けたいと思い、医療や看護・教育などの分野で執筆活動中。
Twitter:http://twitter.com/writer_ns_rin