グッと時間短縮!看護記録の書き方のコツ

ナースライター 凛(Rin)
ナースライター 凛(Rin)
グッと時間短縮!看護記録の書き方のコツ

看護記録に時間がとられてしまい残業してしまうことはありませんか?
私は、自分の看護をしっかり記録に残したい、チームで共有してより良い看護につなげたいという思いがつよく、ついつい看護記録に多くの時間をかけてしまっていました。
もし、記録にかかる時間がもっと短縮できれば、患者さんとの関わりなどに時間を割くことができます。ここでは、分かりやすく記録し、かつ、記録時間を短縮するために私が実践してきたことをご紹介します。


1.まずはここから!疾患や症状の病態生理について理解する

基本的なこととして、患者さんの観察すべき点を押さえておくことが大切です。疾患や治療の経過で起こりやすい症状などは、病態生理を理解すると頭に入りやすくなります。観察ポイントをおさえていれば、欲しい情報が抜けていたり、必要ない情報ばかりで分かりにくかったり、そんな記録になってしまうこともありません。
どこに着目して記録を書けばよいか分からない時には、色んなスタッフの記録を読んで参考にしてみましょう。


2.オープンクエスチョンで聞き上手になる

「はい」「いいえ」で終わってしまう質問だけでは、患者さんの症状を見逃してしまうことに繋がります。「何か気になっている症状はないか」、「気がかりなことはないか」など、このような開かれた質問であれば患者さんも話しやすくなります。
聞き上手になることで、患者さんの訴えや問題が明確になり、看護記録も分かりやすいものになります。


3.標準看護計画を活用し、個別性のある看護を考える

看護計画を一から考えることは大変です。私は、患者さんから得た情報をもとに、標準看護計画を基にして、個別性のある看護となるよう追加・修正していました。
職場で作成された標準看護計画もありますが、参考書などもよく読むようにしています。ケア内容が詳しく記載されているものなどもあり、看護計画立案時にとても役立ちます。


4.可能であればバイタルサインは測定してすぐ記録

昔は紙カルテだったため、手元の紙にまずバイタルサインを残していました。電子カルテになってからも、その癖でまず手元の紙に書いて、それから入力していました。しかし、とても効率が悪く時間がかかることに気づいたので、測定後すぐに入力するようにしました。それによりすぐに患者情報が共有されるため、医師から「血圧どうだった?」と聞かれることもなくなります。


5.記録に残したい患者の言動は、記憶が鮮明なうちに記録やメモに残す

記録に残したい患者の言動は、記憶が鮮明なうちに記録やメモに残す

私は、ケアや処置でバタバタした日は、業務の最後でようやく記録に手をつけることもありました。しかし、すでにクタクタに疲れた頭で、記録に残す患者さんの言動や症状などを思い出そうとしても、時間がかかってしまいます。
そのため、すぐ記録する時間がとれないときは、患者さんの言動など、電子カルテや手元のメモにさっと簡潔に残すようにしていました。もちろん後で整理して記録しますが、この作業をしておくことで、後々スムーズに記録することができ、時間短縮につながります。


6.よく使う文章は定型文化、電子カルテでは単語登録や辞書登録機能を活用

記録に残したい患者の言動は、記憶が鮮明なうちに記録やメモに残す

検査や処置など、毎回同じような文章を入力している記録はありませんか?
毎回同じ形式で記録しているのであれば、書き方を統一することで、記録する時に迷う必要がありません。
電子カルテの場合は、よく使用する文章を単語登録や辞書登録に保存しておけば、冒頭の文字やキーワードを入力するだけで長い文章が入力されるため、とても便利です。たとえば「〇〇検査〇〇分後、BP、HR、SpO2 頭痛(あり/なし)」などといった文章を、冒頭の数文字を打つだけで入力することができます。あとは、数値などを変更するだけでよいのです。すぐに記録できるため、よく使う文章がある場合は、ぜひ活用してみてください。


7.書くか迷う場合、チームで共有したい情報かスタッフ間で話し合う

この内容は記録に残すべきか、残さないべきか、悩むことはありませんか?そんな時は、周りのスタッフに相談してみましょう。1人で悩み続ける時間は勿体ないですよね。
私は、患者の思いなど、どこまで書くべきか悩むときがあり、よく先輩の看護師に相談していました。今後の治療やケアに繋がる大事な記録となることもあるので、迷ったらスタッフ間で相談し合うことも大切です。


8.あいまいな表現になりやすい用語はスタッフ共通のスケールを使用

痛みの程度など、あいまいな表現になりやすいものは記録の残し方に迷いますよね。そういう場合は、スタッフ間で使用するスケールを共有・統一することで分かりやすくなります。私の職場では、0~10までの11段階で痛みを示す数値評価スケール、数値で答えることが難しい場合はフェイススケールが主に使用されています。記録にも残しやすく、痛みの程度の変化も分かりやすいですよね。


9.急変時などの記録は、複数人で確認しながら記録する

転倒転落などのアクシデントや、急変時などの記録は、事実のみを分かりやすく残す必要があります。対応中に記録する人員を確保できれば良いですが、スタッフの人数が限られており、後から記録に残すときには、複数人で確認しながら記録することをお勧めします。曖昧な記憶で時間をかけて記録するのではなく、複数人で確認しながら誰が見ても明確で、時間のズレなどのない記録にしましょう。アクシデント発生時の記録などを分かりやすく書くのは難しいため、似たような状況の時に真似できるよう、お手本となるような記録がマニュアルとしてあればよいですね。


まとめ

分かりやすい記録をできるだけ早く書くため、皆さん色々な工夫をされていると思います。私は、電子カルテを使用するようになったとき、ブラインドタッチができるようになるため、タイピングゲームで楽しみながら特訓したりもしました。
それぞれに、記録に時間がかかってしまう要因が分かれば、工夫するポイントも見えてくると思います。一つでも参考になる記録のコツがあれば嬉しいです。


~ライタープロフィール~

【凛(Rin)】ナースLab認定ライター
看護師10年目。現在は、肢体不自由などの障害を抱える小児の看護や、健康相談業務に携わっている。がん看護、緩和ケア、施設看護、訪問看護などの経験あり。
保有資格は、看護師免許、保健師免許、養護教諭第Ⅰ種免許。
医療ライター歴2年目。情報が溢れている今だからこそ、看護師だからできるライティングを通して、1人でも多くの人に笑顔と安心を届けたいと思い、医療や看護・教育などの分野で執筆活動中。
Twitter:http://twitter.com/writer_ns_rin


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