美容ナースと聞くと「華やか」「高収入」など、いろんなイメージがあると思います。そもそも学生時代から、美容医療分野の講義や実習はないので未知の領域ですよね。しかし美容に対しての興味や憧れから美容ナースを目指したいナースは少なくありません。美容分野は患者さんのコンプレックスを自信に変えるやりがいのあるお仕事です。今回は知られざる美容クリニック“あるある”をご紹介していきます。
目次
1.とにかく美意識が高い
患者さんのコンプレックスを施術し、美のお手伝いをすることで美意識が高まります。何よりも美を提供するスペシャリストとして向上し続けるために、自分自身が美しくあるべき場とも言えます。クリニックにもよりますが、施術は社割で受けられることがほとんどなので、定期的にメンテナンスをしているスタッフも。また、通常NGであるネイルや華美なヘアスタイルは仕事として大切なこと。入職から数ヶ月もすると、見違えるほど垢抜けるスタッフがたくさんいます。
2.接客スキルが身につく
美容業界は接遇やマナーが必須。態度や言葉遣いだけでなく、書類の手渡し方、廊下でのすれ違い方など、細かな部分まで求められます。クリニックによって違いはありますが、一般的な接客スキルが身についていきます。
3.実際に施術を受ける
テクニック向上と効果や施術による痛みなどを知る目的で、勤務中や勤務後にスタッフ同士で練習をします。練習なので施術代はかかりません。もちろんダウンタイム中でも勤務可能。患者さんへの説明に、自分の顔を使って施術後の経過を伝えることがあります。
4.お給料が高め
自由診療なので保険診療の日勤勤務より収入は高め。気になるインセンティブは基本的に契約を交わしたカウンセラーにつきますが、クリニックの売り上げに応じてナースに還元されることも。また、夜勤がないので生活リズムの乱れが少なく、高収入を得られるのは大きなメリットです。
5.美容に関しての悩みを相談される
患者さんは医師の診断の元、カウンセラーと相談して施術を決定します。その後はナースによる施術といった流れが一般的。この施術中に患者さんに相談される事が多いです。通常、ナースは患者さんの意思決定を支える役割を担いますが、美容業界では施術メニューを提案するなど、意見を直に反映できる機会があり、ここにやりがいを感じることも。また、プライベートでも友人、知人におすすめの化粧品や施術について聞かれることがあります。
6.ユニフォームがおしゃれ
美容クリニックのユニフォームは、エレガントで優雅なものからフリルまで、女性らしいシルエットを意識したデザインが多くあります。素敵なユニフォームを身につけるだけでも、お仕事へのモチベーションはアップします。
7.余裕を持って生活ができる
日勤がほとんどなので、夜勤や委員会の仕事がありません。残業はゼロではありませんが、比較的少ないです。勤務時間がはっきりしている分、スケジュールが立てやすいのでアフターファイブも楽しめます。また、有休がとりやすいので旅行や遊ぶための計画が増えます。
8.お客様の期待度が高い
施術を希望する方の中には、結婚式や就活等など、大事なイベントを迎えるために期待と不安を抱えています。その分、仕上がりへの期待度は非常に高いです。満足度の高い施術を受けていただくためにも、コミュニケーションをしっかり行い、緊張感を持って仕事をしています。
まとめ
美容ナースは、看護とはかけ離れていると思われがちですが、そんなことはありません。患者さんに寄り添うという部分は変わりません。患者さんのコンプレックスを自信に変えたときの表情をいただいたときは、何よりものやりがい。より良い人生をイキイキ生きていくためのサポートとして私たちがいます。ぜひご興味のある方は美容ナースを目指してくださいね。
~ライタープロフィール~
【ゆきんこ】ナースLab認定ライター
看護師/イラストレーター/ライター/個人投資家
1986年1月生まれ、福島県出身、都内在住。20代で祖母を在宅介護しながら看護師を目指す。
回復期リハビリ病棟を経験後、美容クリニックを転々とし、生きづらさを抱えながら転職を繰り返す。HSPとの出会いで「自分」を知り、現在訪問看護師として「自分が安心できる生き方」を模索中。生きづらさを抱える人でも看護師ができることを伝えていきたい。
実績:NHK Eテレ「ハートネットTV 隣のアライさん」でイラスト提供&ナレーション
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