近年、一般会社員やアルバイト店員など、社会人を経験してから看護師を目指す人は珍しくありません。さまざまな事情を乗り越えて社会人から看護師免許を取得し、中年だけれど新人看護師として日々奮闘する、社会人から看護師になった看護師あるあるをご紹介します。
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元公務員から元美容師まで多種多様
有名企業で働いていた人や自衛隊に配属されていた人、ヘアメイクの仕事をしていた人など前職の内容はさまざまです。実は私も、社会人から看護師になった一人です。20代は一般企業で営業職をしていました。会社を退職し、30歳で看護師免許を取得したのです。
一緒に働いて看護師に憧れた
前職内容は多種多様ですが、看護助手や介護職といった同業者出身の割合は多い傾向です。看護師が救命している姿に影響を受けた、疑問点を正確に教えてくれたなど、現場で接するうちに看護師を目指すのは自然な流れかもしれません。
妻や娘が看護師
妻や娘が看護師をしているケースなど、家庭環境もさまざまです。シングルマザーの人も少なくありません。経済的な理由や昔から関心があったが諦められなかったなど、いろいろな思いを抱いて看護師を目指すわけです。
ベテランに見えるけれど新人
他の就業経験があるため、看護師免許を取得した時点で30代や40代という人は多いものです。外見上は中年であるため、ベテランに見られることもあるでしょう。採血したり点滴ルートをとったりする際「意外と下手だね」「新人とは思わなかった」と患者さんに言われてしまうこともしばしばあります。
プリセプターは自分より一回り年下
自分のプリセプターが10歳も若いことや病棟の師長さんと自分が同じ年齢であることは、看護師あるあるではないでしょうか。自分は新人だけれど職場のリーダーは自分と同じ年齢という状況に、多少なりとも戸惑いを感じてしまうこともあるはず。
入職当初はお互いに困惑する
先輩看護師と年齢差がある場合「どうやって指導して良いかわからない」「敬語を使ったほうがいいのかな」といった先輩看護師の声をよく聞きます。新人看護師も緊張するため、お互いに困惑しやすいものです。しかし、慣れてくると打ち解けられることが多いので、あまり心配する必要はありません。
厳しく評価されがち
22歳の新人看護師が失敗すると、若いから仕方がないと済まされるものです。しかし、40歳の新人看護師が同じ失敗をした場合どう評価されるのでしょうか。同じ新人看護師とはいえ、年齢が高いゆえの期待が少なからずあるかもしれません。社会人から看護師になった人たちは、その事実を認識しているため、少しでも期待に応えられるよう頑張るのです。
電話対応や家族とのコミュニケーションが上手
社会人経験があると、電話対応や目上の人と接することに抵抗が少ない傾向です。ビジネスツールの使い方が上手なことから、資料作成で一目置かれる人もいます。私は音楽や旅行関係に携わっていたことから、これらに関連する話題で患者さんや家族とお話が弾んだこともありますよ。
同期の中では勉強熱心だけれど
同期の若い看護師は遊びたい盛りの年代ですが、社会人から看護師になった人は遊びへの興味が薄くなっています。事前学習や課題提出などを頑張る人は多いのですが、同期の若い看護師が習得する速さと記憶力の良さに敵わないのは悲しいところです。
やっぱり、体力的に辛い
30代40代となって初めて夜勤に入る場合は、体力的に辛さを感じるものです。休みの日は何もできずに終わってしまうこともしばしば。体が慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
まとめ
皆さんの職場にも、社会人から看護師になった人はいませんか。当事者の人や社会人から看護師になった人を新人として迎える先輩看護師に、これらのあるあるを知ってもらい、社会人から看護師になった人に関心を寄せてもらえる手助けとなれば嬉しい限りです。
ライタープロフィール
【にこみ】ナースLab認定ライター
30歳で看護師免許を取得し、現在は有料老人ホームに非常勤として在籍している。週3~4日働く、自称ゆるナース。クラシック音楽鑑賞とお笑いが大好きな40代ママナース。
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