今の働き方、このままでいい?これからのキャリアを考える5つのヒント

ナースライター 西山妙子
ナースライター 西山妙子
今の働き方、このままでいい?これからのキャリアを考える5つのヒント

毎日の仕事には慣れ、できることも増えてきた。それなのに、ふと「このままでいいのかな」と思うことはありませんか?転職したいわけではない。今の職場が嫌いなわけでもない。でも、数年後も同じ働き方をしている自分を想像すると、なんとなくモヤモヤするー。ただ「転職する・しない」の答えを出すのではなく、そんな時こそキャリアの棚卸しワークをしてみませんか?これからの働き方を考えるための5つの項目をご紹介します。



1.これまで「できるようになったこと」を書き出す

看護師として働いていると、「できて当たり前」がどんどん増えていきます。
新人のころは緊張していた処置も、いつの間にか自然にできるようになっているはずです。患者さんやご家族への説明、急変時の対応、後輩への声かけ、医師や多職種との調整など、経験を重ねたからこそ身についた力もあるでしょう。まずは「資格」「研修」「経験した診療科」といった履歴書に書ける項目ではなく、普段の仕事でできるようになったことを10個ほど書き出してみましょう。
「新人から相談されることが増えた」「退院調整が得意」「患者さんへの説明を褒められた」など、小さなことで構いません。自分では普通だと思っていることの中に、実はあなたの強みが隠れています。



2.「好きな仕事」と「苦手な仕事」を分けてみる

次に振り返りたいのが、日々の仕事の中で「好きなこと」と「苦手なこと」です。
「患者さんとじっくり話すのが好き」「急性期のスピード感が好き」「後輩に教えるのが楽しい」「業務改善を考えるのが好き」など、人によって心地よく感じる仕事は違います。反対に、「夜勤が以前より負担になってきた」「人をまとめる役割は苦手」「急変があると精神的負担を強く感じる」などと思うこともあるでしょう。
大切なのは、好き・嫌いを良い悪いで判断しないこと。好きだと思えることを並べてみると自分のやりたいことの整理に有効です。



3.「今の不満」をひとまとめにしない

「仕事を辞めたい」「なんとなくしんどい」と思ったときは、その理由をもう一段細かく分けてみましょう。

給与、夜勤、残業、人間関係、仕事内容、通勤時間、休みの取りやすさ、キャリアアップ……。不満の正体は一つとは限りません。

たとえば「看護師を辞めたい」と思っていても、実際には「夜勤のある生活を続けるのがつらい」のかもしれません。それなら、看護師そのものを辞めなくても、勤務形態を変えることで解決できる可能性があります。

逆に、「収入をもう少し増やしたい」「休日を確保したい」「家族の予定に合わせやすくしたい」など、暮らしから働き方の希望が生まれることもあります。

「何が嫌なのか」だけでなく、「何が変わったら働きやすくなるのか、続けていけそうか」まで考えてみるのがポイントです。



4.仕事だけでなく「これからの暮らし」も考える

今の働き方、このままでいい?これからのキャリアを考える5つのヒント

キャリアを考えるときに忘れたくないのが、仕事以外の自分です。

これからどんな生活をしたいでしょうか。

結婚や子育てなど家族との関わり方が変化する人もいれば、趣味や旅行をもっと楽しみたい人、勉強や新しい活動に時間を使いたい人もいます。親のことや住む場所、将来のお金について考え始めることもあるでしょう。「もっと仕事を頑張りたい」という時期があってもいいし、「今は仕事より生活を大切にしたい」という時期があっても構いません。

特に子育てと仕事の両立に悩むこともあると思います。筆者の経験から感じていることは「子どもと一緒にいられる時間は思っているより短い」です。看護師の仕事では患者さんの生活背景を理解することも重要です。家庭でのこと、子育て、介護のこと全ての経験が看護に活かせるので、子育てや家庭のことを優先したことも決して無駄ではないと今は強く感じています。

そこで、ワークとしては、自分がこれから大切にしたいものを具体的に書き出してみましょう。

全部を叶えようとするのではなく、「今の私が一番大切にしたいものは何?」と考えることが、働き方を選ぶ基準になります。



5.「次の一歩」は転職だけじゃない

キャリアを考えると「転職するか、今の職場に残るか」の二択になりがちです。しかし、選択肢はそれだけではありません。興味のある分野を勉強してみる、研修に参加する、資格について調べる、院内の別部署に異動する、上司に今後の働き方を相談する。働く時間を変える、夜勤の回数を見直すなど、今の職場にいながら生活とのバランスを変えられる場合もあります。

大きな決断をする前に、小さく動いてみる。その結果、「やっぱり今の職場が自分には合っている」と気づくことも立派なキャリア選択です。



まとめ

「このままでいいのかな」という気持ちは、必ずしも「今の職場を辞めるべき」というサインではありません。仕事の経験を重ねるように、私たちの暮らしや大切にしたいものも少しずつ変わっていきます。だからこそ、ときどきキャリアを棚卸しすることが大切です。これまでできるようになったこと、好きな仕事、今の不満、そしてこれから送りたい暮らし。まずは紙やスマートフォンのメモに書き出すところから、これからの働き方を考えてみませんか?もし書き出すのが苦手な人は人に話してみるのもおすすめですよ。



ライタープロフィール

【西山 妙子 (にしやまたえこ)】
総合病院の外科・脳外科病棟、ICU、大学病院手術室に勤務。結婚、子育てを経て訪問看護の道へ。2015年ケアマネージャー取得。病院の業務で疲弊しないでほしいと看護師の横のつながりや、新しい看護師のライフスタイルの提案を行うナースのためのオンラインサロン「ナースライフバランス研究室(ナースlab) 」を2017年10月より企画運営、現在は、ナースまつりコミュニティと名前を変更。ナースまつりの代表を務める。

ナースまつりコミュニティ:https://note.com/nurse_matsuri/n/n6bf974637434


メルマガ登録

おすすめ記事や最新情報をお届けします。

メルマガ登録

公式LINE

おすすめ記事や最新情報をお届けします。

友だち追加