看護師のイメージ。それは「いつも笑顔」「優しい対応」「癒し系」など、まるで天使のよう。そのため、結婚したら「優しく癒してくれる」と多くの異性が思っていることでしょう。確かに優しい心を持っていますが、人様の命を預かる職業であるがゆえに、厳しさも持ち合わせています。さて、実際の結婚生活はいかがでしょうか?今回は看護師の結婚生活でありがちな“あるある”をご紹介します。
1.スケジュール帳が謎の暗号だらけ
看護師の勤務表は他の人から見るとかなり特殊。J(準夜勤)、S(深夜勤)、日(日勤)、深(深夜勤)9~15°(9時から15時まで勤務)など、医療施設によって違いはありますが、理解できる人はそうそういません。勤務表が出たらパートナーとすり合わせるため、お互い謎の暗号が並ぶことも。異業種の方には理解できない単語だらけになります。
2.「まだ大丈夫」。パートナーの体調不良に厳しめ。
仕事では、いつも患者さんに優しく寄り添い、少々理不尽なことがあっても笑顔で対応します。しかし、パートナーに「ちょっと体調悪いかも…」と言われたら、すぐにバイタル測定。症状を聞き取り即座のアセスメント力はお手のもの。仕事で接しているのは、生命に関わる患者さんです。そのため、37度台の発熱に騒ぐパートナーを冷静な目で見つめながら「大丈夫」という判断。しかし、寝込んでしまったときの看病では、すごく感謝されることも。
3.夜勤入りの日はとにかく体力温存
夜勤は長時間の勤務になるので、体力勝負です。夜勤日の朝はできるだけ長く寝ていたいもの。しかし、パートナーの目覚まし、生活音にイライラすることも。日によっては休憩も難しく夜通し働くことだってあるのです。だからこそ少しでも休息できる時間を確保して夜勤に備えています。
4.時短を意識し効率よく動く!
職場では常に導線を意識。たとえば点滴を交換したら、そのままオムツ交換に清拭と続きます。ムダな動きをなくし、患者さんに負担をかけないよう一歩先回りしたケアを行います。
それは家事も同様。効率を重視して、洗濯物をしている間に、ご飯を作り、お風呂掃除と次々とタスクが頭の中を駆け巡ります。仕事では優先順位を考え、優先度の高いものから取り掛かるため、家でもなんとなく優先順位をつけて動きます。
5.食事中でもおかまいなし
仕事の休憩中は、手術の内容から病態、排泄のことまで普通に話し合いながら食事をします。そのため、自宅でも当たり前に話を切り出すと、「食事中だからやめて」と注意を受けます。たぶん言われないと気がつきません。
6.プライベートでもみんなの看護師さん
病院の外でも「背中が痛いけどどう思う?」「最近、疲れやすくて」などの相談を受けます。家族はもちろん親戚や友人などの健康相談所もしくは受診前の窓口のような役割に。最後は決まって「一度受診した方がいいよ」で締めくくる。
7.尽くし助ける精神は誰にも負けない!
国内であればどこでも働くことができる国家資格。安定した職業として人気も高く、女性が最も自立できる職種でもあります。充実した福利厚生や家賃手当があるところも。経済的にも精神的にも自立しているため、パートナーに何かあれば「私にまかせて!」と一肌脱ぐ一面も。責任感、情の深さ、困っている人を放っておけず、誰かのためにベストを尽くすのは看護師ならでは。
8.休みが合わない
シフト制のため、パートナーと過ごす時間は思ったよりも少ないです。最初は寂しいと感じていたのも束の間。慣れてくるとそれが当たり前になり、お互い一人時間を楽しめるようになります。カレンダー通りに休みが取れないため、平日休みが多くなりがち。しかし、平日に休みを合わせてお出かけすると、空いていたり、平日料金だったり、良いことがいっぱい。
9.清潔・不潔は徹底的に!
学生時代から、清潔・不潔について学んでいるため、家庭でもついついうるさくなってしまいます。マスクの外し方や着用方法、手洗いなどの指導に入ります。「もしかして菌やウイルス見えているの?」と疑いたくなるほど、的確に実施することができます。
まとめ
看護師ならではの業務やルールが生活にもやや影響。ただ自分では気が付かないので、パートナーからの指摘で「はっ」とすることも。当たり前のこと過ぎて発見できていない部分がまだまだあるかもしれません。皆さんも職場やご家庭でぜひ“あるある”について話題にしてみてくださいね。きっと新たな発見があるはずです。
~ライタープロフィール~
【あゆみ】ナースLab認定ライター
群馬県出身。保健師。ICU勤務経験あり。
子育てをしながら母子保健を主な仕事としている。趣味は人と話すこと・ディズニーが大好き。
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