ナースあるある~精神科編~

ナースライター ぴっぴ
ナースライター ぴっぴ
ナースあるある~精神科編~

精神科看護では、「患者さんとどのように接して良いかわからない」「コミュニケーションが難しい」という声が聞かれます。実際には、目に見えない心の動きを敏感に察知する観察力が身についたり、患者さんとレクレーションを通して新たな一面を見ることができたり、精神科ならではのやりがいがたくさんあります。今回は知られざる精神科の魅力とともに「あるある」をご紹介します。


1.目に見えない世界に強くなる

「僕がここの病院の院長を雇ったよ」「そこに人がいて見つめてくる」など、妄想、幻覚、幻聴の症状に悩まされる患者さんが多くいます。はじめの頃は驚くことばかりですが、精神疾患について理解が深まると、適切な対応や距離の取り方が身についていきます。


2.卓球や麻雀、カードゲームで盛り上がる

卓球や麻雀、カードゲームで盛り上がる

精神科ではレクリエーション活動が充実。卓球やカラオケ、雀卓など、設備の整っている病棟があります。また、患者さんに教えてもらって麻雀のルールを覚えた看護師はきっと少なくありません。「ロン!」「ウノ!」など、にぎやかな声が病棟に響き渡ります。医療施設によっては、敷地内に陶芸窯があるので幅広い活動を楽しむことができます。


3.一年を通して行事がたくさん

作業療法で作った作品の展示会や納涼祭、運動会、遠足、クリスマス会など季節に合わせた行事が盛りだくさん。普段病棟では見られない患者さんの楽しそうな表情を見ると、嬉しくなっちゃいます。


4.長期入院の患者さんが多い

精神科は何十年も入院している患者さんが多いことも特徴のひとつ。ベッド周りには年季の入った服や私物がたくさん積まれている病室もよく見られます。歴代の看護師事情に詳しい人もいるので、いろんな学びを得ています。


5.男性看護師の活躍ぶり

精神症状が活発となり暴力に発展してしまうことは少なくありません。そんなときに頼りになるのが男性看護師。患者さんとだけでなく職員とも気さくに話して場を和ませてくれるキャラクターが多いのも特徴かもしれません。児童精神科では子どもたちのケアに父性を必要とされる場面も多いです。


6.職員専用の鍵が配られる

職員専用の鍵が配られる

基本的に病棟の入り口は鍵がかかるようになっているので、入職時に一人ひとつ鍵が配られます。もし紛失してしまったら病院中の鍵を変えなければならない事態に発展することも...。


7.入院時の物品は漏れなくチェック

入院時の物品は漏れなくチェック

入院時や外泊から帰棟した際には荷物全てにチェックが入ります。それは、自傷他害のリスクから患者さんや他の患者さん、職員を守るためです。まずは持ち物表を作成して管理します。また、他者との関わりが刺激になり症状悪化のおそれがある場合は、携帯電話をお預かりすることもあります。そのため、ナースステーションの一部が何台もの携帯の充電スペースになっている光景は珍しくありません。


8.コミュニケーションスキルが身に付く

患者さんとの関わりには言葉や投げかけ方の言語的コミュニケーション、非言語的コミュニケーションの工夫が求められます。患者さんの訴えの奥にある隠れた本音にどのようにアプローチするかが腕の見せどころ。相手の言動に敏感な患者さんが多いため、自分の醸し出す雰囲気にも配慮が必要です。


9.観察力が身に付く

目に見えない症状によって、患者さんは心身のバランスがとれず、つらい思いをされています。そんな患者さんと接するときは、的確に察知し休息を促すタイミングなどを見計らう必要があります。患者さんのふとした表情、言動の変化を敏感にキャッチする観察力が養われていきます。


10.自分の心を見つめ直す機会が得られる

「認知行動療法」「SST(社会生活技能訓練)」「WRAP(元気回復行動プラン)」など、精神科ならではのプログラムがたくさんあります。自分がなぜそのような感情を抱いてしまったのか、行動をしてしまったのか、それを回避するためにはどのような工夫をすればいいのか、という内容にじっくり向き合っていきます。じつは患者さんと一緒に取り組むうちに、自分自身の心のケアができる術にもなるので、仕事やプライベートにも活かすことができます。


11.残業少なめ、ワークライフバランスを整えやすい

残業少なめ、ワークライフバランスを整えやすい

急な入院対応や不穏対応など、就業時間内に終わらないこともありますが、基本的には残業はほとんどありません。終業チャイムとともに帰宅できるので、ママナースは働きやすい環境です。病棟にもよりますが夜勤の休憩も取りやすいところが多いです。なかには2時間以上休憩可能な病棟も…。


まとめ

今回、意外と知られていない精神科の魅力も一緒にご紹介しました。専門的なスキルを必要とする場面もありますが、患者さんと楽しい時間を共有できる場でもあるんです。記事を読んで少しでも精神科看護に興味を持ってくださる方が増えれば幸いです。


~ライタープロフィール~

【ぴっぴ】ナースLab認定ライター
1986年生まれ。訪問看護師2年目。精神科や医療的ケア児看護の経験を経て、在宅の道へ。自身の不妊治療を機にワークライフバランスを見直し中。駆け出しの看護師ライター。無類の猫好きで将来は保護猫カフェ×就労支援事業の立ち上げを密かに目標としている。‘20年AEAJ認定アロマテラピーインストラクター資格取得。AEAJ認定アロマハンドセラピスト、英国式リフレクソロジスト。看護師イベント「N-mate」運営。


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