看護師あるある~保育園看護師編~

ナースライター 長山千穂
ナースライター 長山千穂
看護師あるある~保育園看護師編~

保育園看護師の働き方をご存じですか?病院での看護とはちがい、保育と養護がメインです。園児は、月齢に応じた遊びを通して、集団生活の中での指導や支援を受けます。そのため、看護師は子ども達の心と身体の成長のために、月齢や年齢に合わせた関わりが求められます。
今回は看護師のなかでも、レアな働き方である「保育園看護師」あるあるをお届けします。

※イメージイラストはマスクを省略しております。ご了承ください。


1.看護師というより保育者のひとり

看護師というより保育者のひとり

看護師はおもに怪我や突発的な発熱に対応しています。それは、保育士さんだけでは判断が難しい処置を行なったり、保護者に報告する事態に対応したり、有事に備えて保健バックの準備を行うことも。一方では、保育士さんのサポートとして、0歳児や1歳児クラスのお世話に入ることが多いです。そのため、室内遊びや水遊びの環境設定など、安全に遊べるよう公園を見て回ります。お散歩に同行して一緒に遊んだり、お昼寝の寝かしつけをしたりするので、慣れてくれると子どもたちから寄ってきてくれるようになり、名前で呼んでくれることも。なかには、私の抱っこが良くてお昼寝しない園児もいました。そうなると、可愛いという気持ちと健やかに育ってほしいという気持ちが倍増しますね。


2.給食は一緒に楽しく食べよう

給食は園児と一緒の時間で食べます。おもに離乳食が必要な子どもたちに関わるので、栄養士さん、保育士さんと相談しながら、月齢に応じた食事形態の硬さ、形状の大きさを考えます。また、アレルギーの症状の有無、食事形状の確認、体調や排便の状態も観察しながらミルクの量を考えています。また、食べてほしい食物のチェックを栄養士さん保育士さんと共有したり、自宅での食事摂取の状況を確認したりします。食べ方や座り方なども見極めて、離乳食を咀嚼している様子や、のみ込みを観察しながら、徐々に普通食に近づけられるようにしていました。勤務先の食育の方針では、意欲を育むことを大切にしていましたので、手づかみで食べて、食の楽しさを教えていました。それをマスターするまでは、服も床もご飯だらけになりますが、一緒に「お色直しだね。」と言いながら、お着替えをしたりしていました。多いときは1日で3回着替えることもありましたよ。


3.園児の創造力と語彙力に笑みが溢れます

おもに2歳児までの園児と関わることがほとんど。「ちょうだいな」「なんでこっちにくるの?」「やーだよ」「かして」など、意思表示ができるようになる時期なので、園児同士のやり取りが活発になります。大好きな先生や看護師が他の園児と関わっているとヤキモチを焼くので、とてもかわいいです。また、ごっこ遊びができるようになったり、お気に入りのおもちゃがあったり、遊びにも変化が見られるので日々の成長を実感します。ほかにも、何気ない大人の真似ごとをすることがあり、子どもの観察力に驚かされます。


4.体調管理は保育園看護師1年目の課題

体調管理は保育園看護師1年目の課題

インフルエンザや風邪、ノロウィルスなどが園内で流行すると感染しやすくなるので要注意。とくに看護師は病児に関わるので、しっかり予防を行わないと、あっという間に自分にも感染してしまいます。私の場合は、風邪から副鼻腔炎を起こすことが多くて抗生剤が欠かせませんでした。咳や鼻水を浴びる以外にも、抱っこ中の嘔吐など、感染しやすい状況が多いかもしれません。とにかく1年目は体調管理が仕事をする上で重要でした。


5.看護師事務は隙間時間に毎月の保健だよりに頭痛

毎月、保育園では保健だよりを発行します。季節に応じた感染症情報やイベントなどのお知らせを書いています。また、お預かりするお薬の取り扱いや集団生活での決まり事も盛り込みます。普段は園児と関わって保育業務をしている傍らで作成する保健だより。なかなかアイディアが湧かないときがあるので、じつは最も頭を悩ませる仕事かもしれません。


6.手洗い指導はお歌を歌って水遊び

手洗い指導はお歌を歌って水遊び

保育園では、感染症が流行る季節の前に、看護師が手洗い指導を行います。各園によってやり方は様々ですが、手洗いの歌があり、30秒間手が洗えるように歌で手洗いを教えていました。3歳以上の園児には、蛍光塗料をつけて、どのくらい洗えているかをチェックします。また、手洗いマイスターという制度を設けて5歳児が2~3歳児に手洗いを教えることも。マイスターに認定されると賞状が渡されるので、自信と誇りを持って手洗い指導をみんなに行っていました。幼い園児には「いとまき」の歌にのせて、手洗いを教えています。ですので、「いとまき」の歌を聞くと、思わず手洗いの歌を口ずさんでしまいます。指導でも楽しく行える工夫をして、子どもたちの意欲を引き出しています。


7.園児の成長発達が早いと感じる

0歳から入園している子は、6年保育を受けていますが、その成長ぶりには感無量。卒園式の時は0歳からの思い出や成長記録を園内に掲示しています。成長を感じるのは卒園式だけではなく、長期休暇の休み明けでも実感します。話せなかった言葉を覚えてきたり、言えなかった先生たちの名前をお喋りしたり、顔つきも大人っぽくなっています。ついこの間まで、ハイハイをしていた園児が、立ち上がり歩き出す姿には、スタッフ一同大喜び!


まとめ

保育園は多くの子どもが約8時間集団で過ごしています。保育園で働く看護師は保育士さんとは違った目線で、園児の成長を観察し養護する役割があります。月齢ごとや体調に応じた個別の対応が必要で保育だけではなく、養護的関わりも子どもの成長には欠かせません。また、保護者のみなさんと園児の成長を喜べることもやりがいの一つなのではないかと思います。


~ライタープロフィール~

【長山千穂】ナースLab認定ライター
1977年、北海道生まれ。2001年看護師取得。整形外科、血液腫瘍内科、消化器外科、泌尿器科、通院治療センター経験。看護師の傍ら興味の湧いた複数の習い事をやり、フラワーアレンジメント講師資格取得、アクセサリー作家兼業。どんな形であっても表現をすることを大切にしたいと考える。看護師ライターとして情報発信中。


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