看護師あるある~病院の外来待合室編~

ナースライター 岡野 恭子
ナースライター 岡野 恭子
看護師あるある~病院の外来待合室編~

平日の総合病院の外来患者数は、1日延べ700~1000人です。複数の診療科が並行して外来診療を行っているので、多くの患者さんが来院します。診察までの待ち時間には、患者さんの容態が急変することや予測不能な出来事も起こり得ます。そこで、これも想定内にしておきたい待合室に起こりやすい3つの急変と、救急搬送レベルの重症患者が来院した3つのケースについて、お話していきます。


1.これも想定内にしておきたい3つの急変

外来の待ち時間に起こりやすい急変について、診療科とその内容について紹介します。


・整形外科なのに吐血!?

待合室で整形外科の患者さんが突然「吐血」をすることがありました。整形外科の患者さんなのに、なんで吐血をしているの?一瞬、戸惑うこともあります。
患者さんは、骨折などの外傷により、痛みの軽減のため鎮痛薬を服用していることが多いです。吐血の原因として考えられるのは、空腹時の鎮痛薬の服用や服用時間・回数の不適さなどから生じる胃潰瘍などです。


・神経内科・てんかん発作

神経内科では「てんかん発作」が起こることがありました。発作が起きている患者さんを急いで外来の処置室へ運びました。医師の指示のもと抗てんかん薬を投与し、気道を確保して酸素ボンベとバックマスクを準備しました。そして、救急外来へ引き継ぎました。待合室でてんかん発作に遭遇した他の患者さんもびっくりしますよね。看護師はその対応と発作の患者さんへの対応に分かれました。


・検査室の前で意識消失発作

検査室の前で意識消失発作

循環器内科では突然の意識消失した患者さんがいました。原因は洞不全症候群や房室ブロック。「意識消失発作」の精査目的で受診していたためです。診察前に心電図の検査をするので、検査科の待合室で急変することもあります。私が遭遇した患者さんには外来看護師長、もしくは外来副看護師長が対応していましたが、通りがかりのスタッフが異変に気付いたり、他の患者さんに呼び止められたりすることも。連携が大切ですね。


2.外来から即入院!

急な容態の変化に、患者さんや家族がひどく狼狽して来院されることもあります。中には、119番通報することなく、自分ひとりで来院したり、家族が連れてきたりした患者さんですが、入院加療が必要な重症で、病院へ直行して良かったというケースも。そんな3つのケースを紹介します。


・すでに意識レベルⅢ―300

外来のインフォメーションから連絡があり駆けつけると、患者さんはすでに意識レベルがⅢ-300でした。車椅子に座り、家族が車椅子を押しています。すぐに外来の処置室で検査やルート確保をして、救急外来へ搬送。家族は急な容態の変化に困惑しながらも、119番することなく、病院に連れてきたそうです。


・ひとりで来院、工事現場の負傷者

ひとりで来院、工事現場の負傷者

「仕事中に怪我したんだ」と発言する作業服を着た男性が、付き添いなしのひとりで来院されました。腕や足など数か所、作業服に出血の跡があります。やや呂律が回らない様子があり、外来処置室で検査や処置を行い、救急外来へ搬送し入院となりました。


・喘息発作、自力で来院も…

喘息の発作で入退院を繰り返していた患者さんがいました。通院治療中でしたが、発作で急遽、ご自身で来院されました。着いたときには喘鳴が著明で会話も困難な状況です。発作が起きてご自身で受診行動が取れたのはよかったのですが、ご本人はとても辛かったと思いました。


まとめ

外来

外来には、毎日のように大勢の異なる患者さんが通院しています。来院する目的や疾患も様々なため、待合室での突発的な急変や救急搬送レベルの重症患者の来院も起こり得る場所です。今回紹介したのは事例の一部で、印象深いケースを取り上げました。どのような事態が起きても、優先順位を考え、看護師だけでなく医療関係者で連携を取りながら対処することが求められます。


~ライタープロフィール~

【岡野 恭子】ナースLab認定ライター
1981年生まれ。茨城県在住。看護師歴15年。2児のアラフォーママ。総合病院と老人保健施設の経験を経て、現在は医療・看護分野を中心にライター活動に専念。
Twitter:https://twitter.com/kNtG2NCJVURlY0m


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