検査や手術、面会の対応などバタバタしている日勤とは違い、夜勤になるとスタッフの人数も減り、何かとハプニングが起こりがち。日勤とは違う緊張感を感じながら勤務している人も多いのではないでしょうか。今回は、看護師歴20年以上の筆者がそんな夜勤中のあるあるを紹介したいと思います。
目次
1.勤務者のチェックはかかせない
スタッフが少なくなる上に、勤務時間が長い夜勤帯は、一緒に働くスタッフによって、夜勤への緊張感が変わります。新人さんと一緒の時や、夜勤リーダーだといつも以上に責任感を感じたり、反対に先輩と一緒だと少しほっとしたり。メンバー構成によっては勤務の心構えがかわるため、シフトが出るとすぐにチェックします。
2.物音がするとビーチフラッグス競技が始まる
患者さんが眠りにつく夜は、日勤と違い静かな時間が流れます。しかし、消灯後は時に転倒などの危険も潜んでいるため、ささいな物音にも敏感になります。どんな小さな物音でも、なぜか夜勤中は聞こえるから不思議ですね。聞こえたと同時に、声掛け合うでもなく、ビーチフラッグス競技かのようにみんな物音の方向にすごい速さでダッシュします。
3.巡視は気配を消していく
巡視中に点滴やドレーン確認など、眠っている患者さんの近くで観察しないといけないことが意外とあります。患者さんを起こさないように、なるべく気配を消して訪室しますが、驚かせてしまうことも。きっと目をあけた瞬間にみる、薄暗い中ライトに照らされた看護師の顔は、病院という場所的に違うものイメージさせるのかもしれません。
4.どこの職場にもあるこわーい話
病院という場所のせいか、どこの職場でもだいたい一つ二つは怪談話のようなものがありせんか。そして、だいたいそういう話を聞かされるのは夜勤帯なのです。怪談話を聞いた後の1人で行く巡視や仮眠が、恐怖になることは言うまでもありません。
5.なぜかかぶるナースコール
示し合わせたかのように、一人がトイレに行きたいとナースコールがあると、何人か続けて同じ内容のナースコールが続きます。だいたい、いつの夜勤でも同じようなことが起こるので、次第に「そろそろ○○さんのトイレコールがあるね」とナースコールがある前に予測ができるようになります。そして、なぜか忙しい時間帯にこの現象がおこるのも夜勤の不思議の一つではないでしょうか。
6.言ってはいけない言葉がある
夜勤でも落ち着いている日や時間はあるもの。そんな時に、「今日は暇ですね」「今日は落ち着いてますね」という言葉を口にした途端に緊急入院や急変など忙しくなるという現象がおこります。案外の高確率で当たるため、先輩たちから絶対に言わないようにと教えられます。
7.世間のイベントに気分で参加
クリスマスやお正月など街中が楽しそうなイベントでも、いつもと変わらない勤務。少しくらいは雰囲気を楽しみたいということで、ケーキやピザを持って行ったり、年越しそばを持ち寄ったり、夜勤の食事やおやつでイベント気分を味わいます。
まとめ
働いている科や施設が違っても、共感するポイントが多い夜勤あるあるを紹介しました。勤務時間が長くなるため、緊張感や疲労感も強く出やすい勤務だと思います。仕事後には、しっかりと休息したり自分にご褒美を与えたりしながら、リラックス時間をとってくださいね。
ライタープロフィール
【mie】ナースLab認定ライター
看護師歴25年。福岡県出身。
2次救急病院で18年勤務する。離島医療やホスピス、応援ナースなど、様々な分野を経験。その中で、患者はもちろん支える家族やスタッフも心に葛藤や不安を抱えていること、自分が満たされていないと、与えることは出来ないと気づき心のありかたに興味を持つようになる。東洋思想をもとにした逆視道で心について学び、逆視道認定講師として、個人セッションや逆視道講座を実施。Instagramやブログで心についての発信も行っている。
Instagram:https://www.instagram.com/mie.w2020/
ブログ:https://mie-writer.com/
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