近年スマートフォンは生活に欠かせないものとなっています。ダウンロードするアプリもさまざまで、生活を便利にするものやゲームなど娯楽に関するものなど百花繚乱です。
看護師の皆さんも業務での調べ事や情報収集などにさまざまなアプリを使っていることでしょう。
そこで、今回の記事では看護の業務や検索で使える無料アプリ、または安価なアプリを5つご紹介したいと思います。
MSDマニュアルプロフェッショナル版
医学辞典として調べ物に最適なアプリです。動画で手術や処置に関する内容を見ることができるほか、疾患について病態や治療、検査値など包括的な内容を確認することができます。
MSDマニュアルにはプロフェッショナル版と家庭版がありますが、医療従事者であればプロフェッショナル版がおすすめです。
またさまざまな医療業界のニュースなども見ることもできるため、最近の状況がわかるようになっています。
IOS、Androidどちらにも対応している無料アプリです。
医療用語がわかる!医療略語辞書アプリPOCKET BRAIN
業務中、医師のカルテや会話など聞き慣れない略語に直面した時におすすめしたいアプリです。全診療科、全医療職対応となっており、検索画面が見やすく操作も難しくありません。英字と日本語両方の略語からも調べることができ、随時アップデートされています。
こちらもIOS、Androidどちらにも対応していますが、30日の無料お試し期間後続けて使用する際、月額100円かかることにご注意ください。
ヤクチエ添付文書
日本の医薬品の添付文書を見ることができるアプリです。薬剤師向けだそうですが、薬品名や識別コードでの検索に対応しているため薬品を検索しやすく看護師でも使いやすいものとなっています。実際の薬品の写真や先発・後発薬、薬価も調べることができます。
ちなみにヤクチエ添付文書は「薬剤師の知恵」シリーズの一つ。無料会員登録すると関連アプリである「ヤクチエ検査値」「ヤクチエ早見表」という2つのアプリも使用できます。
IOS、Androidどちらにも対応している無料アプリです。
こえとら
老人性難聴など聞こえにくい方に対応することがあると思います。筆談が有効なケースが多いのですが、書くのに時間がかかる、紙と筆記具が必要なためとっさの時に使えない、面倒などの理由で瞬時に必要な情報が十分に得られない場合があります。
そんな場面で便利なのがこの「こえとら」です。このアプリは音声で入力したものを文字で見せたり、文字で入力したものを音声で伝えたり、文字や絵を書いたりできるなど、いろんな方法で円滑にコミュニケーションを図れるよう工夫されています。また定型文もあり登録しておけば簡単に呼び出して使うこともできます。
会話をその場で文字にしてくれるので、文字おこしや会議の議事録作成に利用することもできそうです。
IOS、Androidどちらにも対応している無料アプリです。
輸液マイスター
こちらは株式会社大塚製薬工場が運営している医療従事者専用のアプリです。
カテゴリー別に輸液製剤が一覧表示されているため、輸液製剤の組成を確認できます。さらに製品名ごとの詳しい内容もチェック可能、さらには添付文書も見ることができます。
輸液に関する情報だけでなく、大塚製薬主催の学会、講演会情報や過去の研修医向け動画も見ることも可能です。
こちらのアプリを使用する際は、株式会社大塚製薬工場医療関係者受けサイトへの無料登録が必要なので、事前に登録してからご利用ください。
IOS、Androidどちらにも対応している無料アプリです。
まとめ
今回は主に業務で使えそうなアプリを紹介しました。
業務中にスマホを使うのは難しい施設もまだ多いかもしれませんが、すぐに結果を知りたい時やちょっと調べ物をしたい時、家などで改めて勉強する時など、アプリの使用は非常に有効かと思います。ぜひアプリを活用して日々の業務に役立ててください。
ライタープロフィール
【雪猫堂】ナースLab認定ライター
看護師。北海道出身、在住。看護学校卒業後2か所の総合病院でリハビリ病棟、整形外科の看護を経験。現在訪問看護ステーションで非常勤として勤務している。小学生2人の母親でもありワークライフバランスのあり方を模索中にライター業に出会う。
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