夜勤明けの焦燥感はなぜ起こる?ー眠れない・ソワソワする理由を看護師目線で解説

ナースライター はまなす
ナースライター はまなす
夜勤明けの焦燥感はなぜ起こる?――眠れない・ソワソワする理由を看護師目線で解説

夜勤明け、体は重いのに気持ちが落ち着かず、胸がざわつくことがあります。「眠りたいのに眠れない」「なんだかソワソワする」そんな経験をした方は多いのではないでしょうか?こうした状態には、自律神経や睡眠リズムの乱れが深く関係しています。この記事では、夜勤後に焦りやすくなる理由と続けやすいセルフケアを紹介します。

どうしてなの?夜勤明けの焦燥感

夜勤明けに気持ちが落ち着かないのは、いくつかの要因が重なるためです。まず、交感神経から副交感神経への切り替えがうまくいきにくいことが挙げられます。夜勤中は緊張する場面が多く、体は警戒モードのまま……。そのため、勤務が終わってもすぐにリラックスできず、切り替えに時間がかかってしまいます。この「切り替えの遅さ」が焦りの感覚につながるのです。

また、体内時計のずれも関係します。朝に帰宅しても、体が“まだ活動したい”と判断してしまうため、深い眠りに入りにくくなります。その結果、疲れが取れにくい状態が続きやすくなるのです。

夜勤のある看護師を対象にした研究でも、勤務後もしばらく交感神経が優位な状態が続くという報告があります。こうした変化が焦燥感につながると考えられています。



これで解決!夜勤明けにできるセルフケア

焦りが強いときこそ、意識して休む時間をつくることが大切です。スマートフォンなどメディアから離れ、何も考えない時間を少しだけ取ると体の力が抜けやすくなります。

眠れないときは「寝なきゃ」と思わず、横になることを意識してみましょう。それだけでも休息になります。そして、ゆっくりした深呼吸を意識すると、副交感神経が働きやすい状態をつくることができます。さらに、夜勤後の冷えは自律神経の乱れを助長しやすいため注意が必要です。白湯を飲んだりぬるめのお風呂に浸ったりするなど、体を温めるケアがおすすめ。体を温めて寝られるよう準備しておくことも大切です。たとえば、出勤前に電気毛布をセットしておくと、帰宅後すぐに温まった布団で快適に寝ることができますよね。また、夜勤明けは判断力が落ちやすいため、予定を詰め込みすぎないことも大切。少し余裕を持つだけで、気持ちが整いやすくなりますよ。

これで解決!夜勤明けにできるセルフケア



どう向き合う?夜勤明けの焦燥感

夜勤後の焦りやソワソワ感は、看護師であれば誰でも一度は経験するもの。夜勤という働き方自体が体に負担をかけており、心身に揺らぎが出るのは自然な反応です。

「今は体が切り替わる途中なのだ」と考えてみてください。この意識を持つだけで、気持ちが軽くなることがあります。そして、自分だけが焦っているのではないかと不安になる必要はありません。実は、同僚や先輩に話してみると「自分も同じだったよ」「夜勤明けはみんなソワソワするものだ」と言われて安心できることが多々あります。

心や体の変化に気づいたら無理をせず、自分のペースを大切にしましょう。そうした積み重ねが、長く働き続けるための支えになります。



まとめ

休息の質を高めていくことを意識

夜勤明けに感じる焦燥感は、過度な緊張による自律神経の乱れや体内時計のずれが引き起こす、看護師にとって自然な反応です。まずは「心身が切り替わる途中なのだ」と捉え、自分を責めないことが大切です。休息時は深呼吸や体を温めるケアを取り入れ、副交感神経を優位にする環境を整えましょう。夜勤というハードな働き方を続けていくためには自分のペースを尊重し、心身の揺らぎと上手に付き合いながら休息の質を高めていくことを意識してみてください 。



<参考・引用文献>

久保田進也ほか. 夜勤に従事する看護師の睡眠と自律神経活動の関連. 産業衛生学雑誌 2015; 57(2): 78-86.

ライタープロフィール

【はまなす】ナースLab認定ライター
新潟県出身。2000年卒業し看護師生活をスタート。兄も利用していた小児療育施設に10年勤務を経て現在はクリニックで勤務中。
2022年からライター活動をと看護の二足の草鞋を履きつつ、今はクリニックのマニュアル改定をしながら日々駆けずり回っています。

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