年に1度はある、防災訓練。サイレンが鳴ると心臓がドキッとし「訓練です、訓練です…」のアナウンスを聞きながら「あぁ災害訓練が始まったな。」と感じる人もいるでしょう。看護師なら一度は経験したことがある、災害訓練特有の緊張感とドタバタ劇。今回は、災害訓練の舞台裏あるあるをご紹介します。
目次
1.アナウンスの音とともに「またこの時期か…」と感じる
サイレンの音とともに「訓練です。訓練です。◯◯にて不審火。現在確認中です……」というアナウンス。私が勤務していた職場では、訓練日は知らされていましたが、開始時間は明かされていませんでした。そのため「あぁ、災害訓練が始まった……」とアナウンスとともに思っていたものです。記録中や巡回中に突然始まる災害訓練に、いつもドキドキさせられました。
2.なぜか毎年若手が駆り出される
私が勤務していた病棟では、なぜか毎回必ず若手が災害訓練に出ることになっていました。率先して災害訓練に出てくれるスタッフはいないため、押し付け合いのような雰囲気があったのを覚えています。
3.患者役のスタッフの演技に圧倒される

私は、患者役の先輩がする迫真の演技に驚いた経験があります。先輩が演じたのは、認知症の高齢女性。先輩の演技にのめり込むリアルな様子に圧倒され見入ってしまった私は訓練の内容が頭から抜けてしまうというトラブルも……。
4.事務職の広報担当者の熱量
訓練中に広報担当者が写真や動画を撮影して回ることがあります。慌ただしい場面でも、こうした記録が訓練後の振り返りや情報共有に役立つと感じます。災害への備えに対する意識がより一層高まるのではないでしょうか。
5.患者役のミスキャスト

なぜかやたら体格の良い男性スタッフが患者役に。担架で運ぶときに腰を痛めそうになったことも。「なぜこの人を選んだのだろう?」と疑問が残るとともに、訓練後に体のあちこちが痛くなり翌日筋肉痛に悩まされることもあります。
6.通信・連絡系統の不具合
館内放送や無線の不具合で、思うように情報が受け取れず焦る場面もありました。実際の災害現場では通信が途絶える可能性があります。本番さながらの訓練に、スタッフ同士が声掛けで連携しながら対応できたのはいい練習となりました。
7.何度も頭で予習しても実際はあたふた
始まる前からドキドキ。前もって自分の配置や役割を十分頭に叩き込んだつもりでも、いざ訓練が始まると頭の中が真っ白になることも。私は、ベテランの先輩に「そこ!ちが~う!!」と指摘され、冷や汗が出た経験があります。
8.普段使わない防災装備にイライラ
防災ベストやヘルメットなど普段使い慣れない防災装備。防災ベストを着ているとユニフォームのポケットの物品が取り出しにくく手こずったり、ヘルメットで前が見にくかったりしてイライラすることがありました。消火器や救助用具も使い方を毎回おさらいしています。
9.訓練のシナリオが複雑すぎてパニック
事前におおよその訓練内容は知らされていますが、さまざまなトラブルが用意されすぎていてびっくり!「患者役が急変」や「エレベーター停止」「電話が不通」などあまりにシナリオが多すぎるとスタッフは混乱してしまいます。
10.訓練後の疲労感が半端ない
前日からドキドキしながら臨んだ災害訓練。出勤時から災害訓練のことで頭がいっぱいに……。さらに訓練中は頭が真っ白になりながらも無我夢中で動き回り、訓練後は疲れがどっと押し寄せてきて残務に支障が出たなんてこともありました。
まとめ
災害訓練は大変な側面もありますが、実際の災害時にいかにスムーズに動き、患者さんやスタッフ自身の安全を守るためには欠かせないものです。災害訓練現場の”あるある”を感じつつ、毎回得るものが大きい大切な業務のひとつですね。
ライタープロフィール
【東 恵理】ナースLab認定ライター
看護師、保健師、介護支援専門員。 国公立大学看護学科卒業後、総合病院にて手術室、外科病棟を経験。その後、小規模多機能型居宅介護施設へ。在職中に介護支援専門員資格取得したことをきっかけに、在宅分野に興味を持ち訪問看護へ転職。一つの働き方に縛られず、フレキシブルな働き方を目指し、ライター業に挑戦。 現在、訪問看護で非常勤として働きながら看護学校非常勤講師や介護士向け研修の講師も務めている。一児の母。
看護師による看護師のためのwebメディア「ナースの人生アレンジ」




