当てはまると注意!転職に失敗しやすい人の共通点

ナースライター 松井英子
ナースライター 松井英子
当てはまると注意!転職に失敗しやすい人の共通点

「転職したい!」「でも失敗したらどうしよう」と悩んでいませんか?ある調査では、働く看護師の8割が転職を考えたことがあるという結果が出ました。見事希望の職場へと転職した人もいれば、こんなはずじゃなかった…と後悔する人も。今回、10回以上転職した筆者が、自身の経験から転職に失敗しやすい人を徹底分析しました。満足のいく幸せな転職法を具体例と共にご紹介いたします。


1.あなたは大丈夫?転職に失敗する人の共通点とは

あなたは大丈夫?転職に失敗する人の共通点とは

「転職に失敗した」と思う人には共通点があります。それは、自分と転職先の情報取集とアセスメント不足です。転職という大きなイベントに対して、十分に情報収集を行えていないことが一番の問題です。自己流で探す場合も、人材紹介会社を介する場合も、自分で情報を取りに行かない人が多いのが実情です。求人や採用情報をよく読んだり、病院のホームページを見たり、働いている人の話を聞けるなら聞いたり、面接を受ける前に病院見学に行ったりなど、できることはたくさんあります。ネットでの口コミも読みますが、あまり良くない意見を多く目にします。人はマイナスを感じた時のはけ口として、書き込みたくなることがあるので、それが全てだと思わず、意見の一つとして捉える程度がいいでしょう。いろんな方向から情報を集め、客観的にアセスメントを行います。そして、自分が働きたいと思えるのかを検討すれば、病院見学時や面接時に気になる事を質問して、入職した時のギャップを埋めることができます。



2.転職したい理由を説明できますか?

転職したい理由を説明できますか?

「今の職場に不満がある」、「キャリアアップしたい」、「生活に合わせて働き方を変えたい」など、転職理由は人それぞれです。まずは本当に辞めたいのかを考えましょう。半年の間に強くストレスを感じた場面がどのぐらいありましたか?10回以上あれば、それは転職した方が幸せでしょう。逆に良かったところはありませんか?それぞれ紙に書き出して、感情の整理をすることも大事です。不快な思いをした出来事は外から見ると、大したことないと思えることがあります。私は嫌なことがあったら、感情を抜きにして一度振り返るくせをつけています。第三者の目から起きたことを冷静に整理することで、物事の問題の本質が見えて、怒ったり、悲しんだりすることがなくなります。特に怒りの感情は、間違った方向に向かうことがあります。正しく状況を判断するために、一度落ち着いて何が問題なのか考えましょう。その結果、転職を選ぶのであれば次に進みましょう。



3.こんなはずじゃなかった・・転職に失敗したAさんの体験談

こんなはずじゃなかった・・転職に失敗したAさんの体験談

総合病院の急性期病棟で働く7年目の看護師Aさん。日々の業務は忙しく、残業も多い職場でした。結婚を機に引っ越ししたことで、通勤に時間がかかるようになり転職することを決めました。Aさんにとっては初めての転職という事もあり、人材紹介会社に登録して探すことにしました。さっそくコンサルタントに相談。下記の条件を伝えました。


  • ①これから妊娠、出産を希望。産休、育休の取得が可能であること
  • ②家族との時間を大切にしたいので、残業の少ない職場であること
  • ③給料は同等もしくはアップすること

後日、3か所の病院の求人を紹介されました。選んだのは、自宅から近い小規模な個人病院のB病院でした。その後、面接を受けて無事働き始めました。希望の給料はエリアでは高く、以前よりも収入はアップします。スタッフの中には、産休、育休を取得や、子育てのために時短勤務をしている人がいるので、安心していました。
しかし、前職より公休が減ることとなりました。経験のない科目であり、あまり接したことのない疾患を持った患者さんも多く、再度勉強が必要でした。また、新卒が少なく中途採用者が多いので、教育体制が整っていません。Aさんの前職場では、教育に力を入れていたので、看護実習生の受け入れも積極的だったそうです。感染対策も曖昧なことが多く、このような病院があることに驚きました。また、事前に聞いていたよりも残業があり、定時では帰れないことがほとんどでした。夜勤回数が多いので、手当てがアップしましたが、公休が少ないので疲れが取れないように感じました。すると、少しずつ不安と不満が現れてきました。「看護師として、このままここで働き続けていくのか?」という迷いまで出てきました。その後、1年働いたのちに友人からC大学病院で職員の臨時募集が出たことを教えてもらい、転職を決意。給与は減りますが、教育体制、感染対策に力を入れており、今よりも夜勤の回数が減ること、公休が増えること、産休育休の取得はもちろん、子育てしながらも自分のキャリアアップに繋がることが魅力的でした。



4.何がダメだったのか振り返ってみよう

何がダメだったのか振り返ってみよう

さて、Aさんはなぜ転職に失敗したと感じたのでしょうか?今回のB病院への転職の決め手は、通勤時間の短さと、給料アップでした。しかも、自分の譲れない部分は教育体制や公休の数、そしてキャリアアップでした。なぜこのような結果になったのか?それはAさんが自分のことをきちんと把握せず、なんとなく決めてしまったことが原因です。
はじめの就職では「こんなものなのか」と気にならない事も、他を知る事で「これが良かった」「良くなかった」と気が付きます。また、コンサルタントに紹介された病院が3つしかないことも気になりますね。事前に自分でもよく調べ、いくつかの病院を比較し、検討していないことも原因だったのでしょう。また、他の職場や病院に勤めている友達と話すことで、自分の働いている職場以外の世界を知ることもできます。ネット上にもあふれているので、ほかの人がどのように働いているのか情報収集しておきましょう。



5.転職に失敗しない!自分を知るためのワーク

転職に失敗しない!自分を知るためのワーク

転職条件の優先順位をつけることで、絶対に譲れないことや妥協できることがわかります。また、一旦書き出して数日後に見直すと気が付くこともあります。自分のことを知る上で大切なワークなので、下記を参考にぜひやって下さいね。


  • ①働く上での自分の希望や条件を10個書き出す
  • ②イヤだと思うことも10個書き出す
  • ③それぞれに優先順位をつける

6.まとめ

まとめ

実際に働いてみないことにはわからないことたくさんあります。しかし、できる下調べは全て行うことが転職で成功するために必要なことです。なぜ転職するのか、目的やマイルールを決めて後悔のないように自主的に取り組んでみましょう。



~ライタープロフィール~

【松井英子】ナースLab認定ライター
看護師になってからスノーボードにハマり、27歳からスポンサー契約する。10年近く期間限定の派遣看護師として多くの職場を経験し、医療や介護の場を経験する。ライフスタイルの変化から現在は群馬に移住し、地方病院で高齢者医療に携わる。 ストレスフルな環境だからこそワークライフバランスが大切であることを伝えたいと思い、仕事もプライベートも楽しむコツを発信。オンラインサロンのナースLab→にてイベントの企画や運営も行っている。

https://eikomatsui.jimdofree.com/

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