看護師あるある~新人指導編~

ナースライター 東恵理
ナースライター 東恵理
看護師あるある~新人指導編~

プリセプターの皆さん、新人指導お疲れ様です!正直大変だと思っている方がいるかもしれません。しかし大変で辛いことばかりではなく、指導していく中で次第に自立していく姿を見守り、ときには失敗から一緒に学ぶこともあるでしょう。新人の成長も指導者にとってはやりがいや喜びにつながります。教える側も教えられる側も共に成長していく関係性は、看護の現場ならではの素晴らしい循環ですね。今回はそんな新人指導にまつわるあるあるをまとめてみました。



1.基本が何なのかわからなくなる

「これは基本だよ」と新人に説明したあと「そもそも基本って何だっけ?」と自分が悩むことってありませんか。自分が新人のときに習ったことを当たり前のように実践していたけれど、その根拠はどこにあるのか。新人を指導する中でハッと気づくこともあるかもしれませんね。


基本が何なのかわからなくなる


2.質問が後回しになる

「質問があればいつでも聞いてね」と言ったものの、新人が質問してくるタイミングに限っていつもバタバタと忙しく、結局「後でね」と答えてしまい、そのまま質問の答えを伝え忘れるなんてことも。帰宅後に気づき罪悪感に苛まれる人もいるのではないでしょうか。



3.「前にも言ったでしょ?」をぐっと堪える

以前にも説明したことを新人が間違えたときに「前に言ったよね?」と言いそうになったことはありませんか?一度ならまだしも何度言っても同じミスを繰り返すと、ついうっかり「前も言ったよね?」と言ってしまいがち。自分も新人だった頃、先輩たちに同じことを言われて心が折れそうになったことを思い出し、必死に言いたい気持ちをおさえるのです。



4.指導者によって指導方法や内容が違う

新人に対して丁寧に指導したつもりが「それ、昨日別の先輩に違う方法で教わりました」と言われたことはありませんか。看護師それぞれやり方が違ったり、手順が異なったりすることもあります。「違う方法で教わった」と言われると教える側も教えられる側も混乱しますね。



5.新人の成長を嬉しく感じる

新人の成長を嬉しく感じる

4月の入職当初はまだまだ自信が持てず、オドオドしていた新人さんが少しずつ成長していく姿を見て、まるで自分の子どものように感じ、誇らしく思えることはないでしょうか。指導者としての一年間は決して楽な道のりではありませんが、自分が担当した新人が立派に成長していく姿は自身の看護師としてのやりがいやモチベーションアップにもつながります。



6.理想と現実のギャップ

「こんなふうに育ってほしいな」という理想を感じるあまり、現実とのズレにモヤモヤすることはありませんか。つい、口を出しそうになって「焦らず見守るのも指導だ」と自分に言い聞かせてグッと堪える。「育てたい気持ち」と「育つペース」のすれ違いに揺れるのは、指導者あるあるではないでしょうか。



7.他のスタッフからの言葉に落ち込む

ある先輩から「あなたの新人、最近ミスが多いけれど大丈夫?こまめに見てあげてる?毎日実践したことを振り返る時間を作れているの?」と怒涛のように突っ込まれて「私なりに頑張って指導しているんだけどな」と心の中で複雑な気持ちになりがち。外野の声にプレッシャーを感じるのは多いようです。新人のミスが指導不足と解釈されて指導者が責められ、新人本人だけでなく指導者もストレスを感じるケースがあります。



8.予想外の質問にフリーズ

「なぜそうするんですか?」と新人に聞かれ「なんでだっけ…?」と自分がわかっていなかったことに気づくことはありませんか。「それっていつもそうしてるんですか?」と聞かれ「たしかに無意識だったけれど、クセになっていたかも」と気づかされるなんてことも。「こういうときはこれでいいんだよ」と言いながら「なんでだっけ?根拠はなんだろう?ちょっと後で調べるね」とごまかした経験がある人もいるでしょう。



9.教えることで自分の知識も整理される

新人に説明しながら「なるほど、こういう意味だったのかも」と自分も改めて理解が深まる瞬間を感じたことはありませんか。教えることが自分自身の知識を整理する機会になったり、新人からの質問から新たな視点を発見できたり、新たな気づきを得られたりすることがありますね。



まとめ

新人指導は責任やプレッシャーを感じることもあるでしょう。一方で、教えることで自分も振り返ったり新たな学びを得たりして、新人と一緒に成長していく喜びが得られるのも醍醐味のひとつですね。時には弱みを見せながらこれからも共に頑張っていきましょうね。


新人と一緒に成長していく喜び

ライタープロフィール

【東 恵理】ナースLab認定ライター
看護師、保健師、介護支援専門員。 国公立大学看護学科卒業後、総合病院にて手術室、外科病棟を経験。その後、小規模多機能型居宅介護施設へ。在職中に介護支援専門員資格取得したことをきっかけに、在宅分野に興味を持ち訪問看護へ転職。一つの働き方に縛られず、フレキシブルな働き方を目指し、ライター業に挑戦。 現在、訪問看護で非常勤として働きながら看護学校非常勤講師や介護士向け研修の講師も務めている。一児の母。

看護師による看護師のためのwebメディア「ナースの人生アレンジ」


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