看護師にとって新しい環境は挑戦の連続。たとえば、初めての職場で迷子になったり、物品の場所探しがまるで宝探しのようであったり。看護師として経験を積んでいても、新しい環境では初心者モードになる瞬間がありますよね。前の職場とは違う“ちょっとした壁”に戸惑うことも多いもの。今回は、部署異動でよく直面しそうな“看護師あるある”を紹介し、不安が少しでも軽くなるきっかけをお届けできればと思います。
目次
1.新しい人間関係にあたふた
新しい部署となると、一からの人間関係構築に悩む人も多いのではないでしょうか。慣れない業務に加え、新しい人間関係の構築はストレスのもとに。でも休憩中などのちょっとした雑談で共通の趣味や話題などで盛り上がり、心の距離が縮まることも。とっつきにくいと思っていた先輩看護師と共通の話題が見つけられたときの嬉しさはひとしおです。
2.スタッフの名前と顔を覚えるのに必死

新しく別の部署に異動したときに困ったのがスタッフの名前と顔を覚えること。スタッフ数十名とさらに医師やリハビリスタッフなど関わる人たちの名前と顔を覚えるのが大変だった経験も。部署異動したときもなんとなく食堂で見たことある顔かもと思いながらも名前は知らないため、覚えるのに苦労しました。
3.先輩のちょっとした注意がプレッシャーに
新しい職場環境に慣れるまでは、覚えることや先輩から指摘されることが多いもの。先輩が良かれと思って言ってくれているアドバイスですら慣れないうちは緊張となり、ストレスのもととなることもありますね。
4.昼休みは貴重なオアシス、一方で席取り戦争も
新しい環境では、業務のみならず休憩室の座る場所でも悩むことも。職場によっては座る場所が決まっていたり「新卒やあとから入職してきた人が上座に座るなんてもってのほか」という部署もあったりします。昼休みですら周りの動きなどを見つつ、自分の座れそうな場所を確保するのに必死にならないといけないこともあるかもしれません。
5.シフト表の解読やルールに悩む日々
職場によって、シフト表が独特の記号や略称で書かれていることがあります。早番や遅番、夜勤のマークなど慣れるまでは解読作業が大変。ほかにも、休み希望の出し方や締切日が職場ごとに違うので最初は戸惑うこともあるでしょう。委員会や研修日程との兼ね合いが複雑な職場もあるようです。
6.備品の補充ルールが謎
備品が足りなくなったらどこに連絡して、どこに取りに行くのか、備品の発注は誰がやるのかなど、職場ごとに物品管理システムが異なり混乱することもあるでしょう。職場によって看護師が直接発注するところもあれば、事務を通す必要があることも。在庫の保管場所も病院によってまちまちです。慣れるまではその都度、恐る恐る先輩に聞く日々が続く人もいるかもしれませんね。
7.申し送りのスタイルに慣れない
患者さんの情報を共有する申し送りも、部署によってやり方が大きく変わるポイントです。前の部署では口頭で細かく伝えていたのに、新しい部署では要点だけを短く伝えるスタイルだったり、逆に細かな記録を求められたりすることも。独自のルールや略語がある部署もあり、慣れるまでは戸惑ってしまいます。自分の伝えたいことがうまく伝わらなかったり、聞き慣れない言葉に頭が「???」となったり、スムーズなコミュニケーションをとるまでには少し時間がかかります。
まとめ
新しい職場では、業務を覚えるだけでなく、人間関係や職場独自のルール、シフトや備品の管理方法まで、慣れるまでは戸惑いの連続です。新しい環境に飛び込んでみた人に「あっ、あるある!」と共感してもらい、部署異動の不安をちょっとでも軽くしてほしいです!
ライタープロフィール
【東 恵理】ナースLab認定ライター
看護師、保健師、介護支援専門員。 国公立大学看護学科卒業後、総合病院にて手術室、外科病棟を経験。その後、小規模多機能型居宅介護施設へ。在職中に介護支援専門員資格取得したことをきっかけに、在宅分野に興味を持ち訪問看護へ転職。一つの働き方に縛られず、フレキシブルな働き方を目指し、ライター業に挑戦。 現在、訪問看護で非常勤として働きながら看護学校非常勤講師や介護士向け研修の講師も務めている。一児の母。
看護師による看護師のためのwebメディア「ナースの人生アレンジ」




