看護師の業務は、患者さんのケアだけではありません。委員会活動への参加も業務の一つです。委員会活動=「時間外業務」「業務負担」と、マイナスなイメージを抱かせることもあれば、委員会活動での経験がプラスに働くこともあります。今回は、看護師が委員会活動で感じた“あるある”の実情をご紹介します。
目次
1.気づいたら業務外の時間で、委員会の資料と格闘していた

委員会活動では、資料の作成やマニュアルの改訂、勉強会の企画など、普段の看護師業務以外の作業が求められます。「隙間時間でなんとかなるだろう」と思っていたのに、退勤間際になって「委員会の資料、手つかずだった……」という経験が多いのではないでしょうか。通常業務との調整が必要となるため、スケジュール管理に難しさを感じる場面もあります。ただ、この経験が積み重なることで、業務の優先順位のつけ方や時間の使い方が自然と身についていくことも確かです。
2.「何か一つ委員会に入ってください」と言われ、翌週にはデビューしていた
入職や異動のタイミングで、委員会に所属することになった方も多いのでは。感染対策や医療安全など、興味のある委員会を選べた人がいる一方で、よくわからないまま欠員の委員会を任された人もいると思います。「何をする委員会なんだろう」と疑問に思いながら参加した委員会が、気づけば自分の居場所の一つになっていた、という看護師も少なくありません。
3. 委員会の発表、準備したのに本番で頭が真っ白になった
委員会では発表や意見交換の機会があり、最初は緊張を感じる場面もあるかもしれません。「準備したのに、いざ本番になると言いたいことが出てこない」という経験もあるのでは。しかし、こうした緊張の場数を踏むことで、少しずつ伝え方や考えを整理する力が身についていきます。
4. 委員会で初めて話した他部署の先輩が、意外と気さくだった
委員会活動では、会議や打ち合わせを通して他部署のスタッフと関わる機会があります。「この先輩、普段はすれ違うだけだったけど、こんな人だったんだ」と新たな発見に気づくことも。普段の業務ではあまり接点のない他部署の人と意見交換することで横のつながりができ、いざというときに頼れます。
5. 「なぜこのルールがあるのか」、委員会で初めて知った
「なんとなく守っていたルールに、こんな背景があったのか」と気づく瞬間は、委員会ならではの経験です。「なぜこの手順なのか」「どこでインシデントが起こりやすいのか」など、日常業務だけでは見えにくい視点を得られることで、ルールへの納得感も変わってきます。
6. 小さな改善でも、現場に残ると「変えられた」という手応えがある
「記録項目の見直し」や「物品配置の変更」など、たとえ小さなことでも自分が関わった改善が現場で反映されたとき、じわじわと達成感が生まれてきます。何かを変えられた経験は「自分の動きは意味がある」という自信の土台になることも。委員会活動を通じて得られる、静かな手応えの一つです。
7. リーダーの先輩の動き方が将来の自分の目標に
委員会活動では、リーダーを担う先輩が会議資料の作成や発表の準備などに取り組む姿を見る機会があります。「あんなふうにうまくこなせるだろうか」と思いながら見ていた先輩の姿が、いつの間にか「ああいうリーダーになりたい」と目標になっていることもあるでしょう。
8. 委員会を続けるうちに、なんとなくプレゼンがうまくなった気がする
会議の進行、資料の作成、自分の意見を伝える場数を重ねるうちに「少し伝え方が変わった気がする」と実感が生まれてくることも。委員会で培ったプレゼンや説明のスキルは、スタッフへの説明や患者指導など日常業務にも活きてきます。将来リーダーや教育担当を目指すときの強みになります。
まとめ
委員会活動と聞くと業務負担などマイナス面が頭に浮かぶ人が多いかもしれません。でも他部署などとの交流や資料作成や会議などを通じてプレゼン力が培われることもあります。ぜひ委員会活動のプラス面にも目を向けてみてください。
ライタープロフィール
【東 恵理】ナースLab認定ライター
看護師、保健師、介護支援専門員。 国公立大学看護学科卒業後、総合病院にて手術室、外科病棟を経験。その後、小規模多機能型居宅介護施設へ。在職中に介護支援専門員資格を取得したことをきっかけに、在宅分野に興味を持ち訪問看護へ転職。一つの働き方に縛られず、フレキシブルな働き方を目指し、ライター業に挑戦。 現在、訪問看護で非常勤として働きながら看護学校非常勤講師や介護士向け研修の講師も務めている。一児の母。
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